最新前立腺がん治療:手術支援ロボット「ダヴィンチ」 da Vinci

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ダヴィンチとは

ダヴィンチはアメリカで開発された最新鋭の内視鏡手術支援ロボットです。ロボットといっても、人のような形をしていたり、医師の代わりに手術を自動で行ったりするわけではありません。手術を行うのはあくまで医師。医師がロボットを遠隔操作して手術を行うのです。 ロボット本体と操作台、助手用のモニターなどで構成され、ロボット本体には3 本のアームと1 本のカメラが装着されています。術者はケーブルでつながった操作台に座り、中に映し出される3D 画像を見ながらアームを操り、患部の切除や縫合をします。

3つの特長
  • 当院の実績
  • ダヴィンチ導入台数 日本国内では70以上
  • ダヴィンチ導入台数 全世界では2300台近く

3つの特長

ダヴィンチは、従来の鏡視下手術に最先端のIT 技術、光学技術が加わり、より精度の高い手術を可能にしました。3次元で見える内視鏡、手の動きを微妙にコントロールする技術、人間の手と同等以上の可動域のある関節の動きなどの技術革新を盛り込んだ最新鋭の手術機器です。

  • 鮮明な3D 画像 3D カメラで体内を立体的に映し出します。
    最大約10 倍のズーム機能により、
    患部を拡大視野でとらえることが可能です。
  • 精密な操作が可能 3 本のアームを術者が自由に操作するこ
    とができます。様々な形状の鉗子は人間の
    手と同等以上の可動域があります。
  • 手ぶれがなく正確 手先の震えが鉗子の先に伝わらないように
    手ぶれを補正します。高い集中力を必要とする
    細かな作業でも、正確に操作をすることができます。

ダヴィンチ 新時代の手術へ

中世から近代への扉を開いたフィレンツェ ルネッサンスの巨人、ダヴィンチ。
その名を冠した最新鋭のロボット手術を南九州で始めて導入しました。
ロボット手術はいわゆる「手術」=手の術(わざ)を最先端のIT技術、光学技術で支援し、従来の手術では不可能な術を可能にしました。3次元で見える内視鏡、手の動きを微妙にコントロールする技術、殆ど制限のない関節の動きなど、この分野の技術革新を盛り込み、手の術を神の業に近づける新時代の手術機器です。

当院では2012 年の胸腹部手術1,836 例のうち44%の817 例が内視鏡で行われました。
手術は確実に低侵襲へと変わりつつあり、内視鏡手術の延長にロボット手術が在ります。
こうした技術や周術期管理などを腰を落ち着けてじっくり学びたい方は是非一度ご見学においで下さい。
あなたも手術のルネッサンスに参加しませんか?

■担当:人事室(担当 早﨑)
E-mail:saiyou@saiseikaikumamoto.jp TEL 096-351-8074(直通)
website: 採用サイトはこちら

前立腺がんに用いる従来の腹腔鏡手術よりも精密な手術を行うことが可能です。

腎・泌尿器科では、1999年より腹腔鏡手術をスタートし、1600例を突破しました(ダヴィンチ手術含む)。 2007年には、前立腺摘出術に対しても腹腔鏡手術を導入しています。2013年からはダヴィンチを用いた腹腔鏡手術を開始し、2016年末時点で腹腔鏡・ダヴィンチによる前立腺摘出術の累計が715件となりました。年々ダヴィンチを用いた腹腔鏡手術が増え、2015年と2016年に行った全ての前立腺摘出術(252件)にダヴィンチを使用しました。 ダヴィンチは従来の腹腔鏡手術に比べ、より精密な手術を行うことが可能です。。

3次元の拡大画像を見ながら、より可動性が向上した鉗子(鋏、ピンセットなど)を用いて手術を行うため、(1)前立腺 がんの確実な摘出が可能となることはもちろんですが、(2)勃起神経をより精密に温存することにより勃起不全の予防ができたり、(3)尿道括約筋を十分に残し、尿道と膀胱を正確に吻合することで、尿失禁率が低減する、など患者さんのQOL(生活の質)向上につながる治療成績が得られています。また、現在、術後の患者さんにとって最大の負担となっている尿道カテーテルの留置期間が5日間に短縮でき、平均入院日数が8日間となっています。従来の前立腺摘出術に加え、2016年4月より、腎がんに対する腎部分切除術においてもダヴィンチを用いた腹腔鏡手術が保険適応対象となり、当院でも2016年6月から手術を開始しました。腎部分切除術では、腎臓の動脈を遮断して血液の流入を一時的に止めた上で腫瘍を切除し、切除後の腎実質を縫合する必要があります。ダヴィンチを用いた腹腔鏡手術では従来の腹腔鏡手術と比較して血流遮断時間が短くなり、より腎臓の機能を保つことが可能になりました。また精密かつ確実な腫瘍切除・腎実質縫合により、がんの取り残しが減少し、出血の減少が期待できます。

  当院の腎泌尿器センターの治療・鏡視下手術への取り組みはこちらをご覧ください。

メッセージ

Message #01/ 院長 中尾 浩一

Message #02/ 腎・泌尿器科  渡邊 紳一郎

院長 副島秀久 ダヴィンチ 新時代の手術へ

腎・泌尿器科 渡邊 紳一郎 従来の腹腔鏡手術よりも精密な手術を行うことが可能です。

患者さんのメリット

01メリット

より精密な手術
ダヴィンチ手術はからだに負担の少ない鏡視下手術の精度をさらに上げる、先進の手術です。従来の鏡視下手術では、術者は2次元の平面画像を見て手術を行っていましたが、ダヴィンチでは3次元の立体画像を見ることが出来ます。

02メリット

QOL(生活の質)への配慮
ダヴィンチ手術は、鏡視下手術と同様に患者さんの体に小さな穴を開けて行う、傷口が小さい手術です。開腹手術に比べて傷口が小さいため、手術中の出血量が少ない、手術後の疼痛が軽減できる、合併症リスクの大幅な回避ができるといったメリットがあります。

03メリット

豊富な鏡視下手術実績
ダヴィンチ手術は、これまでの鏡視下手術に、ロボットの機能を組み合わせて発展させた術式です。(鏡視下手術についてはこちら)当院では、患者さんのからだへの負担が少ない治療=低侵襲治療(ていしんしゅうちりょう)の一環として、鏡視下手術を積極的に行ってきました。

患者さんの声 ダヴィンチ手術を振り返って。

 

 

前立腺がん / 53 歳 男性

同僚にすすめられ、職場の健診のオプション検査として受けたPSA 検査。
自覚症状がないまま 発覚した前立腺がんでしたが、その後当院にてdavinci手術を受けられた患者さんの貴重な体験談をうかがいました。

数値が高いと言われても実感はあまり無く、これまで受けてきた健診では再検査の案内が封書のみでしたが、電話連絡があったことで実際に再検査を受けるに至りました。

前立腺がんの診断を受け、3種類の治療方法の提示がありました。医療従事者である家族のアドバイス等も受けて治療方法をダヴィンチに決めました。

前立腺がんはどのようにして発見・診断されましたか?

勤務地が済生会熊本病院付近でしたので、職場健診が済生会熊本病院予防医療センターになりました。
その際同僚から、たまたまオプション検査でPSA検査が追加できるとの情報を得て、オプション検査として受けたPSA検査から済生会熊本病院で受診するに至りました。自覚症状は全くありませんでした。

以前からロボット手術についてはご存じでしたか?

知りませんでしたが、今回告知を受けてインターネットで情報を得ました。
済生会熊本病院のダヴィンチのサイトや、その他のホームページからも様々な情報を調べました。

治療方法の選択についてうかがえますか?

提案された「トモセラピー」(放射線治療)、「ホルモン療法」「手術」この3つの治療方法から手術を選んだ理由としては、手術が癌自体を除去して治療効果が高く短期的に治療できることにより選びました。放射線、ホルモン療法は副作用等も考えられ、自分の場合が生検での10段階評価にて9というハイリスクでもあり、手術を選びました。最終的に結論を出すのに1週間ほどかかり、その際に主治医から「手術後に放射線及びホルモン療法の治療が必要になるかもしれない」と話されました。
しかしその後の検査及び検体の検査も転移等が認められず、投薬等の治療の必要もなく手術後5か月にて地域の医療機関に転院予定です。
ちなみにPSA値は検診時9.8、退院後1カ月0.02、2カ月0.01と順調に推移しています。

ダヴィンチ手術を受けられる決断をされた決め手は何でしたか?

通常の手術より、回復が早いということがダヴィンチで手術をうける決め手となりました。
実際、術後7日で退院という短さで、お見舞いを予定していたかたも間に合わないくらい、早く退院することができました。

手術や痛みへの不安など大丈夫でしたか?

執刀医による手技の説明や、心配される後遺症に至るまで説明があったためあまり不安を感じる事はありませんでした。
手術は実際、麻酔を受けてその後帰ってきたら、病室という感じでした。
心配していた痛みについてですが、痛みはほとんど感じず、麻酔注射時と手術後に少しの痛みを感じたくらいです。
当日痛み止めを飲んだりしましたが、痛みのレベルは10段階の内2~3程度でした。未だに本当に手術したのか不思議に思えます。

手術後の様子はいかがでしたか?

体力の回復についても術後2日、3日で歩行できるようになりました。
手術後に心掛けたのが、意識が戻った後からは意識して下半身、肛門等を締める運動を心掛けておりました。
また、行動できるようになると廊下等を意識して歩くようにして、病室に居るより談話室にて新聞や本などを読んだり、患者さんやその家族の方とのコミュニケーションを心掛けて、退院後の早期復帰と気分転換をしていました。
ひとつ、難点だったのは病棟から近隣に位置する勤務先がちょうど見え、つい仕事のことが気になっていた事くらいでした(笑)。

ご自身の退院後の生活についてはいかがでしょうか?

退院後ですが、退院日から6日後には職場には復帰しまして毎日通勤に片道40分程度車の運転をしていました。後遺症の尿漏れですが、退院時にはほとんどありませんでしたが、大きなくしゃみなどの時にはありましたので20ccのパッドを使用しておりました。2カ月経過後以降は使用しておりません。
また、休日等は趣味の写真撮影や資格試験の勉強、並びにボランティア活動等を自分の体調に聞きながら無理しないように行っております。早期発見により治療された体により、今まで以上に楽しんで地域に貢献していきたいです。
また、今回の入院に際して、検査を進めた同僚、職場、家族、そして一般検診にて異常があり携帯電話連絡くださった方、最新の医療にて検査、手術、治療等をなされた済生会熊本病院様に心より感謝しています。

「会社の健康診断で自覚症状がないまま、精密検査~診断・告知を経て手術をしましたが、入院期間も短く、本当に自分自身ががんを患っていたのかと思うほどです。」と語られるMさん。終始、朗らかな語り口調で、丁寧にお話しされる姿が印象的でした。
ご自身の経験を受け、勤務先の健康診断にPSAの検査/オプション検査を付けるよう、お願いをされたということでした。
また、同じ部署内で健診により脳血栓、大腸ポリープなど判明したケースもあり、予防医療の重要性を改めて認識されていました。
ご自身の体験談を語ることにより、前立腺がんの手術を控えていらっしゃる他の患者さんの不安を取り除く手助けをできれば、というMさんの想いにより今回のインタビューが実現しました。この場を借りて、改めて感謝を申し上げます。

※本記事は、患者さん個人の感想であり、痛みの感じ方や術後の経過については、患者さんにより異なる場合があることをご了承いただきますようお願いします。

Q&A

Q.どんな病気でもダヴィンチで手術することはできますか?

手術が必要となるすべての疾患で、ダヴィンチによる手術が行えるわけではありません。ダヴィンチを導入している施設では、泌尿器科や一般消化器外科、胸部外科、婦人科などで使用されています。当院では、前立腺がんに対する前立腺摘出術、腎がんに対する腎部分切除術を対象とします。その他の疾患については、将来的には対応していきたいと考えています。

Q.費用はどれくらいかかりますか?

2012年の4月より、ダヴィンチによる前立腺摘出術が健康保険の適用となりました。そのため、先進的な医療であるにも関わらず、医療費の負担は従来の手術とあまり変わりません。さらに、高額療養費制度※を利用することでより負担を少なくすることが可能です。その他の疾患については、保険適用ではないため自由診療となります。自由診療の場合、全額自己負担となります。

例)ダヴィンチによる前立腺がん手術:前立腺全摘出術10日の場合(※入院期間が月をまたがない場合)
医療費:約150万円

健康保険を使用される場合
70歳未満の方 約45万円(3割負担)
70歳以上の方 57,600円(所得により異なる場合があります。)
高額療養費制度※を利用される場合(一般所得の場合)
70歳未満の方
所得区分 高額療養費制度を利用した場合
年収約1,160万円~の方 約260,000円
年収約770~約1,160万円の方 約180,000円
年収約370~約770万円の方 約95,000円
~年収約370万円の方   57,600円
住民税非課税の方 35,400円
70歳以上の方 57,600円

※制度の変更により、詳細は変更する場合がございます。高額療養費制度についてはこちら(食事代、個室代は別途必要になります)

Q.

手術をするのはロボットではなく、あくまで医師です。医師がロボットを操作して手術を行います。ロボットは、医師の手の代わりとなり、細かな動きをして医師の技術をサポートします。手術は認定資格を取得し、トレーニングを積んだ熟練した技術を持つ医師が行います。

Q.高齢でもダヴィンチによる手術を受けられますか?

高齢の方であっても、一般的には開腹手術、腹腔鏡手術に耐えられる状況にある患者さんであれば、ダヴィンチ手術を受けることは可能です。前立腺がんに対する前立腺摘出術の場合、心不全(僧帽弁閉鎖不全症など)および緑内障の方は、手術を受けることが難しい場合があります。
ダヴィンチによる前立腺がんの手術は、傷口が小さい低侵襲手術であるため、開腹手術よりも患者さんへの負担は小さいと言えます。
術式については、担当医が患者さんと十分に話し合って、決めさせて頂きます。

Q.ダヴィンチ手術を受けたい場合はどうしたらよいですか?

当院では、前立腺がんに対するダヴィンチ手術に関するご質問・お問い合わせにつきましては、医療相談室・地域医療連携室でご連絡をお受けし、診療科担当におつなぎするシステムをとっております。
手術に関しましては、診療科の外来を受診し、ダヴィンチ手術担当医へご相談いただくことになります。また、お問い合わせの内容によっては(担当医師不在等により)当日お答えできない場合もございますので、何卒ご了承願います。

ご連絡先

患者さん >> 相談支援センター TEL:096-351-8524

医療機関の方 >> 地域医療連携室 TEL:096-351-8372 / FAX:096-351-8505

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