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診療の最前線

手術支援ロボット「ダヴィンチ」での腎がん(腎臓がん)部分切除手術を開始

当院では2013年3月、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を南九州で初めて導入。手術実績は3年間で380例※を超えました。今春から、これまで前立腺がんのみだった保険適用が、新たに腎がん(腎臓がん)にも拡大。当院でもダヴィンチ手術での腎がん(腎臓がん)の部分切除がスタートしています。 ※2016年7月現在

手術支援ロボット「ダヴィンチ」での手術を腎がん(腎臓がん)にも拡大

がんだけを切除し、腎臓機能を温存

3D画像

体に小さな穴を開け、そこからアームを挿入する内視鏡手術は、従来の開腹手術と比べて傷口が小さく、早期回復につながります。その内視鏡手術に、3Dの高い視覚情報と、ロボット制御による正確・精密な動きが加わったのが手術支援ロボット「ダヴィンチ」です。

傷口が小さい、出血が少ない、痛みや合併症のリスクも大幅に減る、術後の回復も早く入院期間も短くなるなど、従来の腹腔鏡での手術と比べ、導入より3年間で患者さんに多くのメリットをもたらしています。
当院では、がんが小さな場合等には、腎臓をすべて切除してしまうのではなく、がんだけを切除し、腎臓の機能を温存できるように腎部分切除術に取り組んでいます。

腎がん治療の基本は、手術です。
精度の向上と手術時間の短縮で再発率低下や更なる腎機能温存が望めます。

腎がん治療の基本は、手術です。腎がんには、抗がん剤や放射線治療はほとんど効果がありません。最近、分子標的薬という新しい治療薬が出てきていますが、完全治癒は望めないのが現状です。そのため、手術が唯一の治療方法と言っても良い方法です。
腎がんの手術は、がんの大きさや範囲、患者さんの状態にあわせて、手術方法(開腹、腹腔鏡、ダヴィンチ)を選択します。そのうちダヴィンチは、7 cm以下の早期腎がんの部分切除で使用します。
腎臓は血管が集まってできた臓器で、わずかな切開でもどうしても大きな出血を伴います。
そこで、より正確にコントロールできるダヴィンチを活用することで これまでの腹腔鏡手術と比べ、切開や縫合の精度が上がり、出血のリスクを劇的に軽減できるのです。

がん部分を切除した腎臓の縫合が終了するまでは、出血を最小限に抑えます。その際 クリップ状のもので腎臓の動脈の血流を止めますが、その時間が短いほど、腎臓に与えるダメージ(腎機能の低下)も小さくなります。
ダヴィンチは手術時間を短くできるため、術後の腎機能の温存にもつながります。
より切除が正確になり、再発率のさらなる改善も期待されます。

腎臓がんとは?

腎臓は「血液をきれいに保つ臓器」。握りこぶしほどの大きさで腰のあたりに左右対称に2個あり、血液を濾過して老廃物を尿として排出する役割をしています。そのため腎臓の働きが悪くなると、老廃物や毒素が体内に蓄積してしまうのです。
腎がん(腎臓がん)は初期段階では自覚症状がほぼなく、以前は早期発見が困難でした。しかし現在ではエコーやCTスキャンで早期発見でき、健康診断で見つかることが増えました。女性より男性に多く、その数は約2〜3倍。原因は喫煙、肥満、高血圧、脂肪成分の過剰摂取などが考えられています。腎がんは早期発見で完全治癒が期待できるため、予防には定期的な健診が有効です。

 

腎・泌尿器センター渡邊 紳一郎
福井 秀幸
町田 二郎

※ 手術支援ロボット da Vinci(ダヴィンチ)についての詳細は特設サイトへ

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