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高次医療機器

ガンマナイフ

ガンマナイフ治療とは

正式には「ガンマナイフによる定位放射線手術」と呼ばれます。放射線の一種であるガンマ線が、約200個の細い照射口から正確に一点に集中するよう作られた治療機器です。極めて限られた局所に高密度の放射線量が集中するため、一回の照射で治療が完了します。周囲の正常組織はほとんど影響を受けず、従来の放射線治療では避け得なかった頭皮の皮膚炎・骨髄抑制・正常脳の損傷を起こすこともまずありません。入院期間は1日から3日と非常に短期で、退院日から治療前と同様の運動・仕事などが可能です。
当院では、2016年1月に最新鋭の「ガンマナイフパーフェクション」にバージョンアップしました。従来2~6時間を要した治療時間が30分~1時間に短縮され、ベッド自体も可動式で患者さん自身が姿勢を変える必要がなく、眠ったまま治療を完了することも可能となります。

写真 ガンマナイフ

当院のガンマナイフ治療実績

日本国内では1990年に東京大学医学部附属病院へ第一号機が導入され、現在は全国で50台以上が稼動しています。当院は1999年、九州で4番目の施設としてガンマナイフを導入。2015年12月現在までに、3,546症例のガンマナイフ治療を行ってきました。治療症例の内訳は脳腫瘍が最も多い3,033症例、ついで脳出血の原因となる脳動静脈奇形などの脳血管障害が262症例、三叉神経痛などの脳機能的疾患が251症例となっています。※2015年7月1日より「三叉神経痛」のガンマナイフ治療は保険適用となりました。

ガンマナイフ治療の入院期間

ガンマナイフ治療の入院期間は、治療開始当初は2泊3日間が主流でしたが、ガンマナイフ機器の進歩により、近年では1泊2日間での治療が40%近くまで増えてきました。
そのため、「1.極めて短期間で社会生活にすぐに復帰できる」「2.全身的抗がん治療のスケジュールにも影響がない」などのガンマナイフ治療のメリットを、さらに活かせるようになりました。

PDFを新しいウィンドウで開きます。詳しくはリーフレットもご覧ください

ガンマナイフ治療入院期間

症例1 50代 男性の場合

現病歴

2008年4月にけいれん発作、左手足の麻痺が出現。多発性転移性脳腫瘍及び右上葉肺癌が指摘され、頭部及び肺癌治療目的で当院へ紹介。


1. 胸部PET/CT

2. 頭部MRI
MRIでは、右前頭葉、左後頭葉などに多発性脳腫瘍を認めた。強い脳浮腫も多発性に認められ、けいれん発作、左手足の麻痺の原因となっていた。2008年4月ガンマナイフ治療を施行。

3. 頭部MRI
治療後、速やかに神経症状は改善し、4月末に予定されていたご家族の結婚式には予定通り出席なされた。2008年7月の検査では頭部の病巣、脳浮腫は著明に改善していた。

経過

当院呼吸器科にて精査後、2008年5月化学療法が開始された。外来にて化学療法が継続されていたが、肺癌のコントロールはやや不良、化学療法レジメ変更されつつ加療継続されている。頭部に関しては、しばしば新規の転移性脳腫瘍が続発し、複数回のガンマナイフ治療を行っている。


4. 頭部MRI
右側頭葉に新規の転移性脳腫瘍が複数出現し、2009年2月ガンマナイフ治療を施行。

5. 頭部MRI
左前頭葉に新規の転移性脳腫瘍が複数出現し、2009年8月ガンマナイフ治療を施行。

6. 頭部MRI
右小脳半球に新規の転移性脳腫瘍が複数出現し、2010年1月ガンマナイフ治療を施行。

7. 頭部MRI
2010年4月の頭部MRIでは、治療後の頭部病変はコントロール良好。
初回治療から約2年目となるが、軽度のしびれ感以外は特に神経脱落症状はない状態で経過。

症例2 50代 男性の場合

現病歴

2000年11月末より左足の麻痺が出現。脳腫瘍が指摘され、12月15日ガンマナイフ治療目的で当科紹介。胸部CTでは左肺癌が確認され、肺癌および転移性脳腫瘍の診断となった。


1. 胸部CT

2. 頭部MRI
頭部造影MRIでは、右前頭葉に径2cm弱の腫瘍を認めた。腫瘍の周囲には脳浮腫が強く認められ、左麻痺の原因となっている。2000年12月ガンマナイフ治療を施行。

3. 頭部MRI
治療後、二週間程で左麻痺症状も治り、2001年3月の検査では麻痺の原因となっていた病巣はほぼ消失した。

経過

呼吸器科にて精査され、2001年1月胸腔鏡下左上葉切除術、胸部放射線治療が行われた。その後、化学療法が開始され長期間経過安定している。頭部に関しては、しばしば新規の転移性脳腫瘍が続発し、複数回のガンマナイフ治療を行っている。


4. 頭部MRI
脳幹部に新規の転移性脳腫瘍が複数出現し2004年9月ガンマナイフ治療を施行。

5. 頭部MRI
小脳底部に新規の転移性脳腫瘍が複数出現し2005年11月ガンマナイフ治療を施行。

6. 頭部MRI
右側頭葉に新規の転移性脳腫瘍が複数出現し2006年4月ガンマナイフ治療を施行。

7. 頭部MRI
複数回のガンマナイフ治療を受けているが、初回治療から5年以上経過した時点でも神経症状は全くないまま経過。
2006年6月の頭部MRIでは、以前の治療部位も含めて異常所見なし。

症例に対するコメント

ガンマナイフ治療は、多発脳転移巣が4から10ヶ所に及んでも短時間(1から3時間)での治療、全入院日程でも1から2日間での治療が可能です。
この患者さんの場合はこの5年以上の間に、複数回のガンマナイフ治療を受けていますがそのほとんどは日帰りか1泊2日の入院です。そのため全身的治療のスケジュールにも影響はなく、抗癌治療は順調かつ有効に進みました。
また全身へのダメージがほとんどないため、この患者さんはほぼいつも、ガンマナイフ治療後すぐに社会生活に戻られています。
ガンマナイフ治療は保険診療です。患者様への過度のご負担はありません。

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