中尾 浩一
(済生会熊本病院 院長)
言葉によって傷つけられ、言葉によって心休まる。誰かの言葉で希望をなくし、誰かの言葉に勇気をもらう。誰もが経験することですが、皆さんは自らの言葉をぞんざいに扱ってはいないでしょうか。実用性を重んじるあまり、言葉の奥深さ、その危うさと美しさとを見失ってはいないでしょうか。言葉が時に毒であり、時に薬となることを、私たち医療者は身に染みて知っています。先の見通せない不確実で不透明な時代に、私たちはどのように言葉と向き合うのか。こころに届き、未来を創る言葉とはいったいどのようなものなのか。本フォーラムではコミュニケーション論の第一人者で、言葉に関する多くの著作のある齋藤孝先生をお迎えして、皆様とともに考えてみたいと思います。
<司会>村上 美香 ヒトコト社 代表
【齋藤 孝】
齋藤孝(さいとう たかし、1960年〈昭和35年〉生まれ)明治大学文学部教授。
東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。
著書の『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、新語・流行語大賞ベスト10)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。『身体感覚を取り戻す』で新潮学芸賞受賞。メディア出演に「全力!脱力タイムズ」、「にほんごであそぼ」など多数。
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