全国有数の呼吸器内科専門医のもと、呼吸器疾患を幅広く、高度なレベルで経験できます

部門長の挨拶

臨床的疑問を常に持って診療を

済生会熊本病院呼吸器内科は、2004年10月1日に発足し、2024年に設立20周年を迎えました。熊本市内の救命救急センターを有する基幹病院として、救急外来を通じての肺炎(誤嚥性肺炎を含む)入院症例は年間400例を超え、ARDSや間質性肺炎急性増悪症例といった重症急性呼吸不全症例も50例超を数えます。一方、予定入院では、肺がん入院数は400例以上、間質性肺炎症例は200例前後に及び、急性病態から慢性病態と幅広い症例を診療しています。

また、当科は上記のような入院患者背景があるため、肺がん、間質性肺炎、そしてARDSといった病態の臨床治験に精力的に参加しており、2024年度は18件と、年々治験数を増やしています。

私が臨床研究センター長を務めている関係から、臨床研究にも力を入れ、研修医や専攻医といった若手医師には、積極的な学術活動も推奨しており、研究のバックアップ体制も整備されています。当院には、豊富な症例数があり、臨床的疑問を常に持って診療に当たることが臨床研究へ繋がります。そのサイクルは、医師としての経験と知識だけなく、自ら新たなエビデンスの発見者としての自信を積み重ねる契機になります。

肺がん、間質性肺炎、感染症、集中治療領域と各専門医がおり、臨床的疑問を解決できる環境で我々と一緒に働きましょう。

一門 和哉

価値観

高度専門医療と地域医療の架け橋となる呼吸器診療の中核拠点

当科は、肺がんや間質性肺炎、ARDSなどの高度専門医療を提供する一方で、済生会みすみ病院や天草地域医療センターなど地域医療機関へのスタッフ派遣を通じて、地域の呼吸器診療を支えています。24時間対応体制や在宅療養支援など、急性期から慢性期まで切れ目のない医療を実践し、地域と専門医療の架け橋としての役割を果たしています。

診療内容について

臨床・教育・研究の三位一体による持続可能な医療体制の構築

肺炎、肺がん、間質性肺疾患、喘息、COPDなど、プライマリケアから希少疾患まで 経験が可能です。症例数:間質性肺疾患は九州トップクラスです。肺がん治療も化学療法、分子標的薬、免疫療法など多彩な症例の経験が可能です。手技では、気管支鏡検査、胸腔ドレナージ、クライオ生検など、指導医のもとで着実にスキルアップが望めます。

教育・研修体制

当科では、エビデンスに基づく診療を軸に、臨床現場での実践力を高める教育、そして新たな治療法を切り拓く研究活動を三位一体で推進しています。肺がんや間質性肺炎に関する臨床試験・治験への積極的な参画、国内最多の英文論文発表(ARDS関連)など、診療と研究の両立を実現しています。

研究活動について

若手医師の育成と働きやすい職場環境の整備

研修医・専攻医の教育を重要課題と位置づけ、スタッフ全員で指導に取り組んでいます。勤務体系の見直しにより、時差出勤やコアタイム勤務を導入し、働きやすい環境づくりにも注力。公式HPやSNSを活用した情報発信を通じて、医師のリクルートにも積極的に取り組んでいます。

スタッフ紹介

価値観

科学的根拠に基づく診療(EBM)

当科では、国内外の最新エビデンスやガイドラインに基づいた診療を徹底し、常に科学的根拠に裏付けられた医療を提供しています。

患者中心の医療

患者一人ひとりの病状や生活背景に応じた最適な治療を提供するため、迅速かつ柔軟な診療体制を整えています。

地域連携とチーム医療

地域の医療機関と連携し、急性期から慢性期、在宅医療まで切れ目のない医療を提供。多職種が連携するチーム医療を実践しています。

教育と研究の両立

医療の質を高めるため、教育と研究の両立を重視。次世代の医師育成とともに、呼吸器医療の発展に貢献しています。

職種を選ぶ

研修医・専攻医・診療科医師