高度な技術と判断力が求められる領域
命の最前線で心臓と血管の治療に挑む
部門長メッセージ
当科は「患者への貢献」「社会への貢献」「医学への貢献」という3つの基本理念を掲げ、日々診療に取り組んでいます。心臓血管外科は、緊急性が高く高度な専門性を要する領域であり、当院では多職種によるハートチームを形成し、質の高い医療を提供しています。近年は弁膜症に対する完全内視鏡下MICS(小切開心臓手術)、特にダヴィンチを用いたロボット支援下手術、MICSによる冠動脈バイパス術、更には大動脈瘤に対するステントグラフト治療など、低侵襲で身体的負担の少ない治療を積極的に導入し、患者さんの早期社会復帰を目指しています。次世代の専門医育成にも力を注ぎ、若手でもMICS手術が可能となるよう段階的な技術指導と教育体制を整えています。また、疾患を理解し手術を理論的に組み立てることが出来るようにすることで、より標準的な技術習得が出来るようになることを目指しています。ここでの学びは、皆さんの未来を大きく広げるはずです。ぜひ一緒に挑戦しましょう。
押富 隆

診療内容

当科では、Common Diseaseから希少疾患、急性期から慢性期、外科治療から低侵襲手術まで、心臓血管外科の幅広い領域を深く経験できます。とりわけ以下の領域では、国内でも先進的な環境を提供します。
研究・先進医療
高度な外科手術と低侵襲技術の融合
完全内視鏡下MICS(小切開心臓手術)やロボット支援下手術(ダヴィンチ)、ステントグラフト治療など、小切開で行う身体的負担の少ない先進的な手術を積極的に導入。特に弁膜症では95%以上にMICSを行っています。また高齢者や透析患者など、リスクの高い症例にも対応可能な体制を整えています。
症例の質と量
九州トップクラスの心疾患治療実績
虚血性心疾患、弁膜症、大動脈疾患、不整脈、末梢血管疾患、成人先天性心疾患など、幅広い疾患に対応。心拍動下冠動脈バイパス術や弁形成術など、高度な外科手術を多数実施しており、専門性の高い症例を通じて診断・治療能力を磨くことができます。
集学的・チーム医療
ハートチームによるシームレスな連携体制
心臓血管外科医、循環器内科医、麻酔科医、看護師、臨床工学技士、理学療法士などが連携し、24時間体制で急性期治療を実施。内科外科合同カンファレンスにて質の高い議論を行い診断から治療、術後管理まで一貫した医療を提供し、チームの一員として専門性を発揮できます。
心臓血管外科の取り組み
全ての患者さんに迅速に高度な医療を駆使し急性期から慢性期まで対応します。また、患者さんに対してだけでなく、医療スタッフ一人ひとりを大切にし、寄り添い、愛情を持った医療、教育を提供しています。
研修・教育体制
症例数、指導体制、チーム力。次世代の心臓血管外科専門医が育つ環境が、ここにある。
対象疾患:虚血性心疾患、弁膜症、大動脈疾患、不整脈、末梢血管疾患、成人先天性心疾患など、心臓血管外科領域の幅広い疾患に対応。急性期から慢性期、外科治療から低侵襲手術まで、実践的に学べる環境が整っています。
症例数:心拍動下冠動脈バイパス術、弁形成術、ステントグラフト治療、ロボット支援下手術など、先進的な手術を多数実施。専門性の高い症例を通じて、診断力・手術技術・周術期管理能力を磨くことができます。
手技・スキルアップ:部長や診療技術教育部長を初めとした経験豊富な専門医による技術指導のもと、疾患を理解し手術手技及び組み立てを論理的に捉える訓練を行いつつ、若手医師に対して手取り足取り丁寧に、MICSや完全内視鏡下手術などの低侵襲技術にも触れながら、段階的に高度な外科スキルを身につけることができます。
集学的・チーム教育
ハートチームによる多職種連携教育
心臓血管外科医、循環器内科医、麻酔科医、看護師、臨床工学技士、理学療法士などが連携する「ハートチーム」による診療を通じて、チーム医療の中での役割理解と協働力を育成。診療の現場そのものが教育の場となっています。

