診断から治療までを包括的に担う
チーム医療でがん診療の中核を担う存在
部門長メッセージ
総合腫瘍科は専門性の異なる多様な医師にて構成されており、がん治療の三本柱である手術療法・薬物療法・放射線治療を一つの診療科で行うことでシームレスな医療を提供することを目的に2021年に創設された全国的にも珍しい取り組みを行っている診療科です。
手術療法では高度医療であるロボット手術を推進し、薬物療法および放射線治療ではエビデンスに基づいた最新かつ最適な治療を提供しつつ、新たなエビデンスを創出すべく臨床試験にも積極的に登録しています。また、がんゲノム医療連携病院としてがんゲノム外来や遺伝カウンセリング外来を行いつつ、腫瘍循環器外来や総合腫瘍外来といった新たな取り組みも進めています。
それぞれの専門性の発揮とワークライフバランスを両立させた働き方を目指して取り組んでいます。
坂本 快郎

診療内容

総合腫瘍科はがんに特化した診療を行なっており、手術療法・薬物療法・放射線治療に関して幅広い領域を経験できます。
手術療法
消化管がんを中心に手術支援ロボットdaVinciを用いた手術を行っています。その他にがんに関連したバイパス術などの緩和的手術も多く行っております。
薬物療法
消化器がん・泌尿器がん・乳がん・希少がん(胚細胞腫瘍や悪性軟部腫瘍)、原発不明がん、血液悪性腫瘍など、幅広い領域のがんに対する薬物療法を行っています。他、再生不良性貧血などの血液疾患に対する治療も行っています。
放射線治療
呼吸器がん・泌尿器がん・乳がん・消化器がんを中心に、根治から緩和まで、幅の広い放射線治療を行っています。
チーム医療
集学的がん診療センターには医師だけでなく、看護師・薬剤師・放射線技師・公認心理師・理学療法士・管理栄養士・社会福祉士などの多職種が在籍しており、がんに悩める患者さんに対して治療だけでなく全人的なサポートをするべくチームで取り組んでいます。
教育体制
症例数、指導体制
複数の外科系学会における専門医・指導医が在籍しており、適切な手術指導を受けることができます。ロボット手術件数は県内トップクラスで、特にロボット胃切除術は九州でもトップクラスです。ロボット手術の指導資格であるプロクターが、胃・大腸ともに在籍しておりロボット手術の指導を受けることができます。
薬物療法件数は県内でもトップクラスで、殺細胞性抗がん剤はもとより、分子標的薬、免疫療法など多彩な治療と幅広い領域の症例を経験することが可能です。がん薬物療法指導医・血液指導医が在籍しており、がん薬物療法専門医・血液専門医の取得も可能です。
放射線治療は専門医・指導医が担当し、強度変調放射線治療や定位放射線治療といった高精度治療から緊急照射まで、十分な症例数を経験できます。医学物理士3名、がん放射線療法認定看護師1名が在籍し、多職種が連携する体制の中で、専門的な指導を受けることができます。
学会参加・資格取得支援
学会・セミナー・研修会への参加:国内外問わず、業務上必要な学会の参加費、交通費、宿泊費は 病院が負担します。
資格取得の推進:専門医、認定医などの受験や更新に必要な費用もサポートします。
(※業務上必要と判断されるものに限られます。各個人・診療科予算あり)
学会発表・論文作成に対するサポート
院内には臨床研究センターならびに臨床研究管理室があり、研究計画の立案から倫理審査、統計解析、論文執筆までサポートします。また、英文校正・翻訳サービスも利用可能です。

