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身近になった
ロボット支援手術で、
新時代の治療を。

精密・正確な手術で、患者さんへの負担を軽減

  • 累計症例数

    3,451

    (2024年9月現在)

  • 在籍手術指導者

    8

    ※プロクター

  • 対応領域・術式

    4領域11術式

  • 導入ロボット数

    3

センター長より皆様へ

MESSAGE

渡邊紳一郎

ロボット・低侵襲手術センター長/泌尿器科部長

渡邊 紳一郎

Shinichiro Watanabe

精密で、正確な手術をすべての患者さんに

ロボット支援による手術が日本で認可された2012年以降、いち早く熊本の地に先端治療を届けるべく、当院では2013年より手術支援ロボット:daVinci(ダヴィンチ)での手術を開始しました。最先端の医療や患者さんの身体にできるだけ負担の少ない低侵襲治療を提供することは高度急性期病院である当院の役割であり、それを実現する1つの手段がロボット支援による手術です。
これまでも多数の開腹手術や従来の腹腔鏡手術を経験してきましたが、daVinciを使用した腹腔鏡手術は、精密度・安全性において異次元のレベルだと感じています。
当院は全国的にも数少ない、複数の診療科医師によるロボット・低侵襲手術センターを創設しており、4つの領域(泌尿器科領域、消化器外科領域、呼吸器外科領域、心臓外科領域)で11の術式に対応しております。2024年9月時点で3,450例を超えるロボット手術を実施し、多くの患者さんに低侵襲で安全性の高い医療を提供して参りました。また、センターには、麻酔科医、専門看護師、臨床工学技士、放射線技師が所属し、チームによる質の高い医療を提供しています。その実績により、当院はこれからロボット手術を導入する施設からの見学を受け入れる公認施設となっています。
これから手術の対象となる疾患も広がり、医療技術も進歩していることからロボット手術を希望される患者さんが増えることが予想されます。そのためにも患者さんが安心して手術を受けられるような医療体制を整え、地域のニーズに応えていきたいと思います。

当院ロボット支援手術の特徴とメリット

FEATURES & MERITS

手術支援ロボット「ダヴィンチ」は、はアメリカで開発された内視鏡手術支援ロボットです。
最新の設備を揃えることで、精密かつ正確な手術を行い、患者さんの術後の負担を軽減します。

  1. 精密・正確な手術

    01精密・正確な手術

    ダヴィンチは鮮明な3D画像とズーム機能など技術革新を盛り込んだ最新鋭の手術機器です。具体的には、以下の様なロボットならではの特徴があります。

    1. 熟練した外科医でも生じていた手ブレが「ゼロ」に。
    2. 先端が自由に回転・角度変更でき、人の手の届かない臓器の裏側も手術可能に。
    3. 術者の手の動きを精密にメスに伝達。3本のアーム(3本の手)による手術。
  2. 患者さんへの負担が軽減

    02患者さんへの負担が軽減

    ダヴィンチ手術は鏡視下手術同様、患者さんの体に1-2cmの小さな穴を開けて行う、傷口が小さい手術です。開腹手術に比べて傷口が小さいため、手術中の出血量が少ない、手術後の疼痛が軽減できる、合併症リスクの大幅な回避ができるといったメリットがあります。手術後の回復が早く、入院期間が短縮できるため、早期の社会復帰も可能です。

  3. 3451例を超える手術実績

    033,450例を超える手術実績

    2013年3月内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入し、前立腺がんの手術からスタート。 2024年10月にダヴィンチを3台体制とし、より稼働率が高め、年間の対応件数も向上しています。2024年9月時点で累計の手術実績も3,450例を超えました。
    年度別 領域別ロボット支援下手術件数推移

  4. センター制で多数の疾患に対応

    04センター制で多数の疾患に対応

    2019年1月に『ロボット・低侵襲手術センター』を創設しました。当センターは、卓越した技術を持ち、認定を受けた専門医で構成されています。ロボット低侵襲手術の特性を十分理解し、従来の内視鏡手術で十分経験を積んだ医師が手術を担当します。また、センターに所属する複数の診療科医師が在籍し、2023年現在では4領域、11もの術式に対応しています。

  5. 高い専門性

    05高い専門性

    学会ではロボット支援手術の円滑な導入と安全な普及を目的として「ロボット支援手術プロクター」と呼ばれる指導医の認定制度を制定しています。当院では各領域にプロクターが複数在籍しており、教育・指導にあたっています。また、「泌尿器領域」、「呼吸器外科領域」においてはロボット手術の症例見学教育施設(メンター)として他病院に対しても指導・アドバイスをしています。

  6. 複数職種によるチーム医療

    06複数職種によるチーム医療

    ロボット手術を行う外科医師だけでなく、複数職種が患者さんをトータルでサポートします。全員が手術の内容を熟知し、最適な麻酔を実践する麻酔医、スムーズな器具・材料の提供する看護師、ロボットのメンテナンス/手術助手のサポートする臨床工学技士などチームメンバーがそれぞれ専門性を活かすことで患者さんに質の高い医療を提供しています。

対応疾患と実績

target diseases

当院でのロボット支援下手術は2013年の前立腺がんに始まり、2016年には腎がんにも領域を拡げて取り組んで参りました。
2018年4月にはロボット支援下手術の保険適用が腎・泌尿器領域外にも大きく拡がったことで、現在では呼吸器外科、消化器外科、心臓外科領域にもダヴィンチ手術を導入し、累計の手術実績も3,451件(2024年9月時点)を超えています。

年度別 
領域別ロボット支援下手術件数推移

グラフにカーソルをあてると件数が表示されます

当院ロボット手術の変遷

  • 2013年3月

    当院に初めて手術支援ロボット「daVinci」を導入。前立腺がんの手術からスタート。

  • 2016年4月

    腎がん(腎臓がん)にも保険適用拡大。

  • 2018年4月

    呼吸器外科、消化器外科、心臓外科領域への保険適用拡大。同年、ロボット2台体制へ。

  • 2019年1月

    ロボット・低侵襲手術術センターを創設。

  • 2019年6月

    ロボット手術累計1,000症例に

  • 2021年12月

    ロボット手術累計2,000症例に

  • 2023年12月

    ロボット手術累計3,000症例に

  • 2024年9月

    前立腺がんに対するロボット支援下手術 2,000例に

  • 2024年10月

    南九州初!手術支援ロボット「da Vinci」3台目を導入

前立腺がん

症例数2,007

ロボット手術では3次元の拡大画像を見ながら、より可動性が向上した鉗子(鋏、ピンセットなど)を用いて手術を行うため、(1)がんを取り残すことなく摘出が可能(2)前立腺の尖端にある尿道括約筋を十分に残し、尿道と膀胱を正確に吻合することで、尿失禁率が低減する、(3)前立腺の周囲の勃起神経をより精密に温存することにより勃起不全の確率が低下する、など患者さんのQOL(生活の質)向上につながる治療成績が得られています。

従来の開腹手術における切開部

従来の開腹手術における切開部

ダヴィンチ手術における切開部

ダヴィンチ手術における切開部
術式名
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(腹腔鏡下根治的前立腺摘除術)
症例数の統計期間
2013年3月~2024年9月
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前立腺がんに対する手術方法

2018年度以降、当院での前立腺がんに対する手術はすべてロボットで実施しています。
手術件数は増加傾向で、年間200件以上の手術を実施しています。

前立腺がん手術時の出血量

当院での手術においては従来のお腹を切開する開腹手術と比較して、ロボット手術での出血量は1/10以下と大幅に減少しています。手術時の出血が少ないことで身体への負担が少なく、早期に社会復帰が期待できます。

腎がん(部分切除)

症例数392

腎部分切除術では、腎臓の動脈を遮断して血液の流入を一時的に止めた上で腫瘍を切除し、切除後の出血を防ぐために腎実質を縫合する必要があります。ロボット手術では従来の腹腔鏡手術と比較して血流遮断時間が短くなり、より腎臓の機能を保つことが可能になりました。また精密かつ確実な腫瘍切除・腎実質縫合により、がんの取り残しが減少し、術中・術後出血の減少が得られています。

従来の開腹手術における切開部

従来の開腹手術における切開部

ダヴィンチ手術における切開部

ダヴィンチ手術における切開部
術式名
ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術(腹腔鏡下腎部分切除術)
症例数の統計期間
2016年6月~2024年9月

腎がん(全摘出)

症例数5

根治的腎摘除術では、腎臓に流入する動脈および静脈の周囲を剥離しクリップ等にて遮断して血液の流入出を止め切離します。ロボット手術では従来の腹腔鏡手術と比較して血管周囲の剥離操作に精密かつ確実に安定して行うこと可能です。そのため術中・術後出血の減少が得られます。また、リンパ節郭清を行う際にも大血管(大動脈・下大静脈)周囲のリンパ節を安全、正確、確実に摘出することが可能です。

従来の開腹手術における切開部

従来の開腹手術における切開部

ダヴィンチ手術における切開部

ダヴィンチ手術における切開部
術式名
ロボット支援下根治的腎摘除術(腹腔鏡下根治的腎摘除術)
症例数の統計期間
2022年5月~2024年9月

腎盂

症例数8

腎盂尿管移行部狭窄症に対するロボット支援下手術が2020年 4月の診療報酬改定に伴い保険収載され、当院でも施行しております。ロボット支援下腎盂形成術は自由度の高い鉗子と3D画像に拡大視野下に繊細な操作で腎盂と尿管の剥離と形成が可能です。そのため安全で、安定した正確な腎盂形成術が可能です。これにより術中の出血量の軽減や術後の疼痛や社会復帰までの期間を短縮し術後の生活の質(QOL)を大幅に軽減します。

術式名
ロボット支援下腎盂形成術(腹腔鏡下腎盂形成術)
症例数の統計期間
2020年11月~2024年9月

膀胱がん

症例数54

筋層浸潤膀胱癌に対する標準治療は膀胱を全て摘出する膀胱全摘術+拡大リンパ節郭清が根治性を最も期待できる治療です。膀胱を摘出後には尿路変向(尿路再建(回腸導管 新膀胱造設術 尿管皮膚瘻))を行う必要があります。
泌尿器科領域において難易度が高く、高度な技術が必要な手術ですが同手術に伴う合併症の頻度は高いため、低侵襲治療が必要となります。ロボット支援下膀胱全摘除術により術中の出血量や切除断端陽性率の減少、術後合併症の発生数の軽減や在院日数の短縮が可能となります。
一方で全国的にはロボット支援下手術では手術時間が長くなったとの報告も散見されますが、当院ではロボット支援下腹腔鏡下前立腺全摘除術(RARP)件数も全国的に多く、ロボット操作に習熟しているためか腹腔鏡手術と比べ手術時間は同等か短縮しています。
現在では膀胱全摘後の尿路変向を体腔外にて行っておりますが、今後は更に腸管関連合併症の減少を目的とし体腔内で尿路変向を完遂する方針としています。

術式名
ロボット支援下膀胱全摘除術(腹腔鏡下膀胱全摘除術)
症例数の統計期間
2021年1月~2024年9月

肺がん

症例数316

日本人の2人に1人はがんに罹る時代ですが、その中でも肺がんは死亡数が最も多いがんです。済生会熊本病院にも毎年400人位の新規肺がん患者さんが受診されます。その中で手術ができる方は、150人程度で、全体の4割以下です。この患者さんの95%前後が内視鏡手術と言って、肋骨を切ったり筋肉を大きく切ったりしない、体に優しい、すなわち痛みが少なく回復が早い低侵襲手術を受けられています。平均的には手術翌日には食事も歩行もできるまでに回復し、手術後5日目に自宅退院できます。この低侵襲手術の進化形がロボット支援手術です。従来の内視鏡手術に比べて小さな切開で、安全・確実性の高い手術ができます。現在、毎週お二人の方に、この手術を実施しており、保険診療の請求ができる、厚生局に認可された施設です。

術式名
ロボット支援下肺悪性腫瘍手術(胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの))
症例数の統計期間
2018年10月~2024年9月

縦隔腫瘍

症例数84

胸の真ん中を縦隔(じゅうかく)と言って、気管、食道、心臓、大血管、神経等の大事な内臓が存在する場所ですが、ここにできるできもの(腫瘍)が縦隔腫瘍です。硬い骨に囲まれた深くて狭い場所にあり、ロボット支援手術が最も活躍する場所です。奥深くまで内視鏡で見通して、手が届かない場所をロボットの長いアームが安全・確実に切開して腫瘍を摘出します。一般的には、手術当日から飲食可能で、手術後2日目には自宅退院できます。こちらも、保険診療の請求ができる、厚生局に認可された施設です。

術式名
ロボット支援下縦隔腫瘍手術(胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術 / 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術)
症例数の統計期間
2019年2月~2024年9月

胃がん

症例数227

近年手術の低侵襲化は急速で、手術による体への負担は少なくなってきています。
その最先端治療がロボット手術となります。
従来の腹腔鏡手術比べ関節機能を持った鉗子が特徴的で、カメラもコンピューター制御で画面のぶれがほとんどありません。拡大視効果で精緻な手術を行うことが可能です。当センターでは2018年よりロボット手術を導入し術前の検査でロボット手術が最も適している場合に選択しています。がんの進行度により治療法は様々ですので、患者さんと相談の上治療法を決定しています。詳しくは外来で御相談させて頂きます。

術式名
ロボット支援下胃切除術(腹腔鏡下胃切除術、腹腔鏡下噴門側胃切除術、腹腔鏡下胃全摘術)
症例数の統計期間
2018年8月~2024年9月

直腸がん

症例数160

当院では、2018年の診療報酬改定に伴い保険収載された直腸がんに対するロボット手術を開始しました。
ロボット支援下直腸がん手術は、ロボットの関節機能が最大限に発揮される狭い骨盤腔内での手術であり、確実な神経温存により性機能障害や排尿障害の予防に寄与します。また、肛門管内の剥離も良好な視野で行うことができるため、可能な限り肛門を温存することで患者さんのQOL(生活の質)向上に役立つことが期待されます。

術式名
ロボット支援下直腸がん手術(腹腔鏡下直腸切除・切断術)
症例数の統計期間
2019年5月~2024年9月

結腸がん

症例数9

2022年の診療報酬改定に伴い結腸がんに対するロボット手術が保険収載されたことを受け、ロボット支援下結腸切除術を開始しました。
ロボットのメリットである3Dで安定した視野と手振れのない操作および関節機能を活かして、出血量の少ない精緻で安全な手術が可能となります。

術式名
ロボット支援下結腸悪性腫瘍切除術(腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの))
症例数の統計期間
2023年2月~2024年9月

弁膜症

症例数186

当院ではもともとMICS(小切開心臓手術)と呼ばれる、肋骨の隙間に3~4cmの切開で行う、きずの小さな心臓手術を行ってきました。MICSのメリットは、従来の胸骨や助骨を切開して行う手術に比べて、より小さな傷口で治療を行えることです。そのため出血や痛みが少なく、患者さんの体への負担が少ないことが特徴といえます。また、感染リスクが小さいこと、傷あとも小さいことから、回復期間や入院期間が短いことや、美容面への影響が少ないことが期待されます。
当院ではこのMICSを発展させ、内視鏡手術支援ロボット・ダヴィンチを用いて行う僧帽弁形成術を2019年より開始しています。MICSで研鑽を積んだ医師が治療にあたるため安心して手術に臨んでいただけます。

術式名
ロボット支援下弁形成手術(胸腔鏡下弁形成術)
症例数の統計期間
2019年6月~2024年9月

治療体制

organization for treatment

治療体制イメージ

専門分野を横断して患者さん一人ひとりに
最適な治療を提案します

各診療科が連携し、高度な手術、がん薬物療法、放射線治療また緩和治療にも注力しています。また複数の診療科での検討が必要な症例においては、各診療科の医師、放射線科医、腫瘍内科医、病理医、薬剤師、看護師などの多職種を交え、キャンサーボードミーティングを実施し、患者さん一人ひとりの治療方針を決めています。

がん診療の拠点病院として

当院は「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けており、県内のがん診療の連携協力体制の整備を図るほか、がん患者さんに対する相談支援及び情報提供を行っています。また、がんにかかられた患者さんやそのご家族などが集まり、交流や情報交換をする場として「がんサロン」も月に一度の頻度で開催しています。

外来受診について

outpatient consultation

当院では、ロボット低侵襲手術を希望される方へ
安心して診療を受けて頂くために、ロボット手術担当医による専門の外来を設けています。

ロボット専門外来

呼吸器

  • 肺がん

診療日:月・木

泌尿器

  • 前立腺がん
  • 腎がん
  • 膀胱がん

診療日:月~金

消化器

  • 胃がん
  • 直腸がん

診療日:月・水・木・金

心臓

  • 弁膜症

診療日:

外来医師担当表

よくあるご質問

Q&A

Q どんな病気でもダヴィンチで手術することはできますか?

A

手術が必要となるすべての疾患で、ロボット手術=ダヴィンチによる手術が行えるわけではありません。ダヴィンチを導入している施設では、泌尿器科や一般消化器外科、胸部外科、婦人科などで使用されています。当院では、前立腺がん、腎がん、胃がん、肺がん、縦隔腫瘍、直腸がん(大腸がん)、弁膜症、に対するロボット支援手術等を対象としています。その他の疾患については、今後対応を考えています。

Q ダヴィンチ手術を受けたい場合はどうしたらよいですか?

A

当院では、ダヴィンチ手術に関するご質問・お問い合わせにつきましては、医療福祉相談室・地域医療連携室でご連絡をお受けし、担当医師におつなぎするシステムをとっております。手術に関しましては、専門外来を受診し、ダヴィンチ手術担当医へご相談いただくことになります。また、お問い合わせの内容によっては(担当医師不在等により)当日お答えできない場合もございますので、何卒ご了承願います。

医療福祉相談室(患者さん)
tel096-351-8524
地域医療連携室(医療機関の方)
tel096-351-8372
tel096-351-8505

Q 費用はどれくらいかかりますか?

A

当院では保険適用された4領域(泌尿器科領域、消化器外科領域、呼吸器外科領域、心臓外科領域)、11術式に対してダヴィンチ手術を行っています。保険適用の手術に関しては、先進的な医療であるにも関わらず、医療費の負担は従来の手術と変わりません。

例)ダヴィンチによる前立腺がん手術:前立腺全摘出術7日の場合(※入院期間が月をまたがない場合)

健康保険を使用される場合

70歳未満の方

約45万円(3割負担)

70歳以上の方

57,600円(所得により異なる場合があります。)

高額療養費制度※を
利用される場合(一般所得の場合)

70歳未満の方

年収約1,160万円~の方

約260,000円

年収約770~約1,160万円の方

約180,000円

年収約370~約770万円の方

約95,000円

~年収約370万円の方

57,600円

住民税非課税の方

35,400円

70歳以上の方

57,600円

医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関の窓口で支払う医療費が上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」があります。制度についてはこちらをご覧ください。(※食事代、個室代は別途必要になります)

Q “ロボット手術”と聞くと、怖いような気がするのですが…
ロボットが手術をするのですか?

A

手術をするのはロボットではなく、あくまで医師です。
医師がロボットを操作して手術を行います。ロボットは、医師の手の代わりとなり、細かな動きをして医師の技術をサポートします。手術は認定資格を取得し、トレーニングを積んだ熟練した技術を持つ医師が行います。

Q 高齢でもダヴィンチによる手術を受けられますか?

A

高齢の方であっても、一般的には開腹手術や腹腔鏡手術に耐えられる状況にある患者さんであれば、ダヴィンチ手術を受けることは可能です。しかし例えば、前立腺がんに対する前立腺摘出術の場合、心不全(僧帽弁閉鎖不全症など)および緑内障の方は、手術を受けることが難しい場合があります。
ダヴィンチによる手術は、傷口が小さい低侵襲手術であるため、開腹手術よりも患者さんへの負担は小さいと言えますが、治療については、担当医が患者さんと十分に話し合って、決めさせて頂きます。