診療科・専門センター・看護や検査などの支援部門、経営部門が連携し、「断らない救急」とがん・心臓・脳卒中に強みを持つ高度医療を提供しています。
お知らせ
News Information
当院の看護師は、幅広い分野に関わっています。各病棟の概要をご紹介いたします。
下記の部署名をクリックして、詳細をご覧ください。
6東病棟(外科センター)
胃癌、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌などの悪性腫瘍に対する高度専門手術や胆石・胆嚢炎、鼠径ヘルニアなどに対する低侵襲手術などの消化器外科の周術期患者を多く受け入れています。近年はロボット支援下の手術が導入され、低侵襲手術の拡大による周術期の入院期間が短縮していることから、合併症予防や早期発見のためのセルフケア能力獲得に向けた患者教育に力を入れています。
また、人工肛門造設患者の退院後のケアの継続や標準化を目的に、ストーマケアスキルラダーをもとにしたスタッフ教育と地域の施設や訪問看護ステーションとの連携強化を図っています。
6西病棟(消化器病センター)
胃・大腸・肝臓・膵臓などの消化器系臓器に関する疾患の診断・治療を行う病棟です。特に、消化管出血や急性胆管炎など、内視鏡による緊急治療が必要な患者に対応するため、内視鏡技師資格を持つ看護師が在籍しており、医師と連携して24時間365日体制で緊急治療を実施しています。また、悪性腫瘍の患者も多く、意思決定支援や緩和ケア、終末期の退院支援に力を入れています。院内の多職種や地域の医療・福祉スタッフと連携しながら、一人ひとりに寄り添ったケアを提供しています。
5東病棟(四肢外傷センター)
整形外科の病棟で、交通外傷や大腿骨近位部骨折など周手術期の急性期看護ケアが中心です。特に大腿骨近位部骨折患者は、受傷後早期の手術を目指し、術後は地域連携パスを用いて患者・家族が安心してリハビリや療養継続が出来るよう退院支援に取り組んでいます。またFLSコーディネーターの資格を持つ看護師が在籍しており、骨粗鬆症や再骨折予防に関する患者教育に力を入れています。入院患者の多くは高齢者であり、認知症を有する患者も多いため、介護福祉士と協働しながら、転倒予防やアクティビティケアにも積極的に取り組んでいます。
5西病棟(呼吸器/腫瘍/糖尿病センター)
肺癌など呼吸器疾患に対する周術期看護や呼吸器疾患看護、化学療法や緩和ケアを中心とするがん看護、慢性疾患の教育・指導として糖尿病看護などを行います。
多職種によるチーム医療に積極的に取り組み、専門的で質の高い看護の提供と、患者さんや家族に寄り添い、個を大切に生活の質を高められる看護を目指しています。呼吸管理、疼痛管理、意思決定支援、療養環境の調整など多くのことを学ぶことができるので、やりがいを持って頑張っています。
5北病棟(腎・泌尿器センター)
泌尿器系の悪性疾患に対し、ダヴィンチ手術など先進医療に取り組む泌尿器科と慢性腎不全に対する透析療法などに取り組む腎臓内科の混合病棟です。泌尿器科は前立腺癌、膀胱癌、腎癌などの手術を受ける方がいます。
周術期のフィジカルアセスメントや症状緩和などの気づきの看護を行っています。腎臓内科は慢性腎不全、IgA腎症、ネフローゼなどの患者さんがおり血液透析・腹膜透析の導入期指導や継続的な治療へのサポートを行っています。私達は、患者のセルフケアを支援するため、生活背景や思いを汲み取り、医療チームの一員として調整力や倫理的感性を持って看護に取り組んでいます。
4東/4西病棟(心臓血管センター)
心臓外科と循環器内科からなる一般病棟で、心不全や不整脈、弁膜症、虚血性心疾患患者を受け入れており、カテーテルやロボット手術などの低侵襲的治療を中心とした治療が行われています。また、集中治療室の後方病床も有しており、呼吸や循環管理を要する患者の看護ケアを行っています。
心疾患は退院後の自己管理が患者のQOLに影響するため、多職種による心不全チームでの包括的ケアや心臓リハビリテーションに力を入れ、心不全療養指導士を中心に患者さんの思いに寄り沿ったセルフケア支援を行っています。また、心臓リハビリテーション指導士や終末期ケア専門士など専門的な資格をもった看護師が活躍しています。
集中治療室(ICU)
心臓血管外科手術などの過大侵襲術後や重症呼吸不全、ショックなどによる多臓器障害のある重症患者を受け入れています。ECMOやIMPELLAなどの最新医療機器や治療法の導入にも積極的に取り組み、高度先進医療を提供しています。合併症予防と早期回復を目指し、専門性の高い多職種チームが連携しながら患者・家族に寄り添った質の高い医療提供に努めています。看護師には段階的教育体制が整備されており、安心して知識・技術を習得できる環境が整っています。クリティカルケア・集中ケア認定看護師や特定看護師、集中治療認証看護師など専門性の高い看護師が活躍しており看護師教育にも積極的に関わっています。
3東病棟(脳卒中センター)
3東病棟では、脳外科手術後の患者さんを中心に、安全で質の高い看護を提供し、ガンマナイフ治療などの高度な医療にも対応しています。術後早期からリハビリを開始し、機能回復と生活再建を目指すとともに、地域病院や施設と連携してスムーズな転院・退院調整を行い、患者さんとご家族が安心して次のステップに進めるよう支援しています。医師・看護師・リハビリスタッフが一丸となり、不安を安心に変えるケアを心がけています。
3西病棟(脳卒中センター)
3西病棟は、脳卒中や呼吸器疾患を中心に、複数の診療科にわたる患者が入院する病棟です。緊急入院や救命救急センターからの転科患者も多く、特に早期リハビリテーション、嚥下訓練、口腔環境の評価などを通じて、合併症や再発の予防を目的とした生活指導に力を入れています。
また、陰圧室を備えており、新興感染症の流行に備えた感染対策訓練も実施しています。
3西病棟では、幅広い知識と技術を習得できるだけでなく、関心のある疾患について専門的に学ぶ機会も得られる環境が整っています。
救急救命病棟(EW)
救命救急病棟は、緊急の入院患者を年間約1500名ほど受け入れています。全診療科の救急患者に対応できるように、教育体制の整備を図り質の高いケアが提供できるように努めています。多職種で協力し、患者さんの早期回復を目指すと共に、緊急入院で不安が大きい患者家族の支援をチームで行っています。救命救急病棟の目標は「”家に帰りたい”を目指すチーム医療」です。
救急救命HCU/HCU
当病棟は、救急搬送を含む急性期医療を担い、重症化予防と早期回復を目指した医療を提供しています。多職種が一丸となって取り組むチーム医療により、刻々と変化する患者さんの状態に迅速かつ的確に対応しています。また、術後管理や人工呼吸器管理、循環動態の安定化など、集中治療域で求められる高度な技術を用い、安心・安全な医療を提供しています。
さらに、特定・認定看護師が中心となり、スタッフ教育や専門的支援を行うことで、病棟全体の看護の質向上にも取り組んでいます。
私たちは、「救命」だけではなく、「その先の生活を見据えた看護」を大切にし、患者さんとご家族を支えています。
血液浄化室
65床のベッドを有し、24時間体制で安全で質の高い血液浄化療法の提供に努めています。導入期には、すべての患者へ腎代替療法指導を実施しSDM(共同意思決定)による患者と医療者間の協働のコミュニケーションにより最善の治療を選択します。
同時にACP(アドバンスケアプランニング)による終末期を含めた意思決定のプロセスにも取り組んでいます。透析患者の高齢化が進む中、サルコペニア・フレイル予防は重要な課題であり、医師・看護師・臨床工学技士・腎臓リハビリ指導士と医療チームで取り組み、地域と連携しながら在宅医療を継続できるよう支援しています。
中央手術部
手術部では高度専門の手術を年間5000件以上行っています。特に最近では低侵襲手術やロボット支援下手術が増加し、ハイブリッド手術では血管造影室とも協働しています。
安全で安心な手術看護を実践するために診療科別のグループ教育体制によるスキルアップを図るとともに、多職種で褥瘡・感染対策、深部静脈血栓予防などに努めています。さらに周術期外来や術前訪問・術後訪問を通して、よりよい周手術期のケアが提供できるようにチーム一丸で取り組んでいます。
日帰り手術・治療室
日帰り手術治療室では、低侵襲で短時間の手術や治療を対象に、患者の生活への影響を最小限にできるよう支援を行っています。局所麻酔下の手術・カテーテル治療後など、術後は数時間の経過観察し、帰宅後までサポートしています。
手術当日入院では、術前評価・術後管理を含め個別化した患者指導を行い、安全で安心な治療が行えるよう取り組んでいます。
救命救急外来
断らない救急をモットーに急性心筋梗塞や脳梗塞、外傷など、緊急性や重症度を迅速にトリアージしながら受け入れており、年間7400台を越える救急車が搬入されます。
救急外来では初療をスムーズに行うために各診療科の医師との連絡調整や看護師によるフィジカルアセスメントに力を入れています。
外来
外来は12の診療科からなり、1日500~600人の患者さんの診断や治療、入院前や退院後の一連の看護介入を行っています。またロボット手術などの低侵襲かつ高度医療を特徴としており、他県からも多くの患者さんのご紹介を頂いています。
看護師は、患者さんの思いに寄り添い、診察同席や診察後の説明、意思決定支援に関わり、不安を抱えた患者さんが、入院前から退院後まで安全に安心して生活ができるよう一緒に考え、院内外と連携し支援を行っています。
血管造影室
血管造影室は、心臓疾患・脳疾患・消化器疾患の検査・治療を実施しています。
ハイブリッド手術室では、外科手術とカテーテル治療が同時に行う治療ができるため患者さんに低侵襲治療で負担が少ない高度な血管内治療を実現しています。看護師は、高度医療を支えるチーム医療の一員として、迅速なケア提供を行う重要な役割を果たしています。
TQM部
TQMとはTotal Quality Managementの略で、総合質管理や総合室経営などと訳されています。
TQM部には、医療安全管理者や感染管理認定看護師などが専従者として活躍しています。病院を多角的な視点から捉え、総合的な質向上に取り組んでいます。
医療情報部
医療情報部は、医療DXの推進や業務改善、医療の質向上に取り組む部署です。ここでは看護師も活躍しており、専門性を活かして診療現場とシステムをつなぐ役割を担います。クリニカルパスの作成・分析、看護記録の二次活用、スマホを使った業務効率化などを多職種と協働で進めています。
事務部門や様々なコメディカルで構成されたチームで、現場の声に耳を傾けながら業務改善に取り組み、働き続けることのできる職場づくりを目指しています。
療養支援室
療養支援室は、患者さんが入院から退院後まで安心・安全に地域で暮らすためのサポートを院内・院外の多職種と協働して行います。転退院後の様々な医療および生活ニーズや課題に対し、適切な転退院先の確保や医療機関への情報提供を行っています。
予防医療センター
予防医療センターは健康診断や人間ドックを実施する健診施設です。急性期病院での臨床経験を活かした保健師が、地域で生活する人々(企業や地域住民など)への生活習慣病やがんの予防及び早期発見・早期治療を目的にした健康教育・普及啓発活動を展開しています。
受診者の健康に関する悩みや相談に耳を傾け、一人ひとりが自立的に健康活動に取り組み、長期的に健康に過ごせるようサポートをしています。
集学的がん診療センター
当院は地域がん診療連携拠点病院として、がん治療における専門的な診療・ケアを提供しています。集学的がん診療センターは、手術・薬物療法・放射線治療・緩和ケアなど、がん治療に関わる様々な職種が連携し、がんと向きある患者さんとご家族をチームで支える部署です。
特に薬物療法室や放射線治療室では、外来通院で治療を受ける患者さんに対し、治療選択の意思決定支援やセルフケア支援など、生活を支え、QOL向上を目指した取り組みに力を入れています。また、患者さんやご家族が安心して治療に臨めるよう、対話を大切にした看護に心がけています。
スタッフの声
日々のやりがいや職場の雰囲気、チームの魅力をスタッフ自身の言葉でお届けします。ぜひ当院で働くイメージをふくらませてください。