Best Doctorsという認定があるのをご存じでしょうか?これは病気に苦しむ患者さんに最良の医療を提供したいという理念のもと、米国ハーバード大学の2名の医師が創業したベストドクターズ社が認定しているものです。このBest Doctorsは、医師に対し「自分もしくは自分の家族が自分の専門の病気となったときに自分以外の誰に委ねるか」という観点からのアンケートを行い、その推薦・評価の集計から選ばれるものであり、日本では1999年から調査が開始し信頼できる評価と考えられています。
僭越ながら、この度Best Doctors in Japan 2022-2023に選出されました。ご指導頂いた先生方や、同じゴールを目指して一緒に治療してきたスタッフに感謝申し上げます。
未破裂脳動脈瘤のほとんどは無症状ですが、破裂すると3割は死に至ると言われています。破裂予防のための治療が必要になった場合、その多くはカテーテルを用いた血管内治療(コイル塞栓術)で低侵襲に行えるようになりましたが、安全性の点から開頭クリッピング術を行うこともあります。患者さんのみならずご紹介頂く先生方が病院を選ぶ際には、病気を安全に治療してもらえるかどうかを最も重視していると思いますが、当科は未破裂脳動脈瘤の治療成績に関する報告に対して、学会長から「世界トップクラス」と評されるほどの治療成績であることを自負しております。患者さんにおいては安心してご受診いただき、医療機関の先生方においては信頼して患者さんをご紹介いただければと思います。

脳神経外科副部長 兼 カテーテル・低侵襲血管内治療センター副センター長
加治 正知