体制・スタッフ紹介

Staff

部長メッセージ

済生会熊本病院 山城重雄

脳神経外科 部長
山城 重雄

より患者さんに優しい
「血管内治療ファースト」へ

「未破裂脳動脈瘤」に関しては、この10年間で自然経過に関する研究や治療法が進歩しました。過去には脳動脈瘤が見つかればほとんど手術をしている時代もありました。しかし、現在では破裂しやすいものと、破裂しにくいものの区別ができるようになりましたので、破裂するリスクが高いものに対して治療を行っています。治療については脳血管内治療が年々進歩しており、5年前には治療ができなかった脳動脈瘤も血管内で対処できるようになっています。さらに、患者さんへの痛みは少ない治療です。私たちは、脳動脈瘤をまず血管内で処置できるかを考える、すなわち「血管内治療ファースト」の方針を立てました。一方で、手術(クリッピング術)が安全とされる脳動脈瘤は今も存在し、手術の場合は切開と開頭を最小限にした低侵襲手術を目指しています。

脳動脈瘤は特別な病気ではありません。100人のうち5人から10人が持っている可能性がありますが、そのほとんどは一生出血しないことが多いため、治療は必須ではありません。しかし、一部の動脈瘤が破裂して「くも膜下出血」という病気を起こし、出血した患者の半数は重篤な後遺症や死亡に至ることがあります。よって、理屈では分かっていても、「破裂」する可能性があるものが頭の中にあるというだけで大きな不安を感じるのは当然のことです。

済生会熊本病院脳神経外科は、最新の医学的知識をベースに、治療が必要かどうか、どちらの治療が適切かについて患者さんの希望も交えて相談にのり、脳動脈瘤を抱える患者さんの疑問や不安の解消のお役に立ちたいと思っております。

専門医の体制

脳血管内治療専門医が3名在籍しており、コイル塞栓術とクリッピング術の双方が施行可能です。担当医が患者さんとご相談しながら適切な治療法を選択していきます。脳動脈瘤治療のハイボリュームセンター(症例数が一定以上ある専門医のいる施設)として、患者さんに最良な医療を提供します。

済生会熊本病院の脳血管内治療専門医

  • 脳神経外科 部長

    山城 重雄Shigeo Yamashiro
    週末の旅ランとiPadで手術の絵を描くことが最近のお気に入りです。
  • 脳神経外科 副部長

    加治 正知Masatomo Kaji
    夜間休日も手術に呼ばれて真っ先に出て行く姿を見て、家族から「趣味は仕事で特技は手術にしたら」と言われる。
  • 脳神経外科

    天達 俊博Toshihiro Amadatsu
    筋トレの成果でスーツが入らなくなり、初めてオーダースーツを発注。ベンチプレスは100kgを上げる。
  • 脳神経外科

    山村 理仁Rihito Yamamura
    趣味はドライブ。熊本のたいていのドライブルートは開拓済みで、お出かけもナビいらず。
  • 脳神経外科

    上田 隆太Ryuta Ueda
    ご要望に合わせた診療を心がけています。
  • 脳神経外科

    水上 秀紀Shuki Mizukami
    音楽とギターを愛しています。最近ヴィンテージギターが高騰しており、家計が火の車です。
  • 脳神経外科

    植木 航Wataru Ueki
    休みの日はゴルフや筋トレをして、体を動かすことが日課です。

専門外来

未破裂脳動脈瘤の治療を希望される方へ安心して診療を受けていただくために、未破裂脳動脈瘤の専用外来を設けています。脳神経外科の外来担当医は全員が「未破裂脳動脈瘤専門外来」の担当となっています。これまでの多くの経験や実績を活かし、患者さんとじっくり相談しながら、治療が必要か、どの治療が良いかなどの疑問や不安の解消に努めています。

外来医師担当表

周術期外来

リスクが懸念される手術に対し、全身麻酔の術中・術後の急変リスクを低減するため麻酔科と脳神経外科をつなぐ周術期外来専門チーム(PERIO:Perioperative management center)があります。手術前から多職種で診療にサポートし、術中・術後の感染症や合併症など様々なリスクを軽減するために口腔ケアや禁煙支援、栄養指導などを実施します。感染症や合併症の減少による入院期間短縮などに取り組んでいます。

設備

脳血管造影装置

2021年12月、当院では最新鋭の脳血管造影装置を導入しました。
新たに導入した脳血管造影装置では、従来の造影装置と比較して高精細な画像の実現により、透視・撮影時に病変部の画像を拡大できるため、細かな血管や脳動脈瘤の状態を詳細に確認することが可能です。
また、従来の造影装置より透視・撮影時の放射線被ばく量を軽減することができます。