― 自己紹介をお願いします
斉藤 漸太郎と申します。今年度で医師8年目になりました。出身は京都で、大学は宮崎大学です。熊本とは全く縁もゆかりもなかったのですが、昨年度の7年目からこちらの済生会熊本病院で勤務させていただいています。 3年目以降は呼吸器内科として京都の病院で働いていて、症例や検査の経験を積んできました。現在は肺がん診療にも興味を持って取り組んでいます。
― これまでのキャリアを教えてください
初期研修は大学病院で2年間行い、3年目から7年目までは京都の病院の呼吸器内科にいました。3年目から内科専門医のプログラムに入り、4年目からは呼吸器専門医のプログラムも並行して開始しました。J-OSLER上の登録は少し遅れてしまいましたが、実際のプログラム自体は4年目からしっかり始めていました。
― なぜ済生会熊本病院を選んだのですか?
前の病院でも臨床研究や学会活動をしていたので、引き続きそういった活動を続けたいと思っていました。 熊本県内の病院のホームページをいろいろ調べてみたところ、こちらの病院が論文や学会活動を非常にアクティブに行っている印象を受けたんです。正直、他の病院の状況は全く知らなかったのですが、「ここだ!」と思って見学に来たのが6年目の秋頃でした。 見学してみて、やはり研究活動が活発で、自分のやりたいことができそうだと感じて入職を決めました。
― 実際に働いてみていかがですか?
治験や臨床試験の多さには驚きました。実際に入職してみないとわからないことでしたが、刺激的な日々を過ごすことができていると思います。 それと、後方病院との連携がとても強いことも印象的でした。誤嚥性肺炎などでは数日以内に転退院できることもあって、診療の流れが整っているため、診療が円滑に進められています。 患者さんが数多く来られても、短期間に転退院されていく…回転が早いのですが、私が担当する患者さんの数はそれほど多くないので、一人ひとりの患者さんにしっかり向き合えています。 。また、学会参加などのサポートも手厚く、業務上必要な学会への参加費や交通費、宿泊費は病院が全額負担してくれるので(※)、安心して学術活動に取り組めています。 (※)業務上必要と判断されるものに限る。各個人・診療科予算あり
― 疾患の経験はいかがですか?
満遍なくいろいろな疾患を診ることができています。呼吸器内科のうりである「多様な疾患、急性期から慢性期まで」というのを十分に経験できますね。 特に興味を持った疾患については多めに担当させてもらったりもできるので、とても良い経験を積めていると思います。
― ワークライフバランスはいかがですか?
一番大きいのは、当直明けに帰れることです。診療に専念して、その時頑張れば次の日は休みという気持ちで働けるので、精神衛生上とても良いですし、家庭のことや平日の用事にも対応できる時間があります。
― 育児休暇取得もされたと伺いました
2025年9月に2週間の育児休暇をいただだきました。男性医師としては呼吸器内科で初めてということですが、特にハードルは感じませんでした。 普段から他の医師と連携を取って診療しているので、しっかりと引き継ぎをすることで、滞りなく診療を継続できると思っています。
― 他の病院で専門研修を受けた先生から見て、当院の呼吸器専門医プログラムの内容はいかがですか?
呼吸器専門医プログラムについては「文句なし」です。プログラムに必要な症例は十分に経験することができます。 呼吸器診療としては色々な病気を満遍なく診ることができ、カンファレンスでも相談しやすい環境です。
― 今後の展望を教えてください
今後数年かけてがん薬物療法専門医の取得をめざしています。学会活動や論文についても継続的に取り組んでいきたいと思っています。根気のいることですが、時間をかけてやっていきたいですね。
― 熊本での生活はいかがですか?
自然がとても豊かですね。海も山も比較的近いです。もともと自然系が好きなので、阿蘇方面へ足を延ばし、雲海を見に行ったりしています。ワンピースの像を探しに行くのも楽しいです(笑)。 食事も美味しいです。特に生鮮食品、魚も肉もおいしいです。 時々とんでもない渋滞に巻き込まれるのが難点ですが(笑)、全体的にはとても住みやすく、日常生活を豊かに過ごせています。
最後に、当院の満足度はいかがですか?
満点ですね!最前線を走っていて、改革を恐れずに取り組んでいく病院だということです。提案もしやすいですし、休暇なども取りやすい。本当に理想的な環境で働かせていただいていると思います。
斉藤先生に伺った 済生会熊本病院 呼吸器内科の特徴