季節の食材図鑑「アスパラガス」
季節の食材をご紹介するシリーズ。
一年を通して店頭に並ぶアスパラガスですが、旬は春と夏。春芽は前の年から栄養を蓄え独特の濃い甘みがあります。夏芽は春芽の倍の速さで成長しシャキシャキした食感と爽やかな味わいが特徴です。
ビタミンやミネラルなどを多く含みますが、最も特徴的な栄養素はアスパラガスから発見されたアスパラギン酸。アミノ酸の一種で体内の新陳代謝を促し、疲労回復やスタミナ増強に役立ちます。うまみ成分であるグルタミン酸も豊富で、イノシン酸を含む豚肉やベーコンと組み合わせると、相乗効果でうまみが何倍にもなるといわれています。
栄養素を逃さず摂るには調理法も重要。熱で栄養素を壊さないようサッと茄でたり、油と一緒に食することで栄養の吸収が高まります。
①全体的に太さが均一
②緑色が鮮やかでハリがあり、持ったときに弾力を感じる
③穂先はふっくらしているが先端はピンとしまっている、がおいしいアスパラガス選びの基準。
また、時間が経つと硬くなり苦味も出るため、なるべく早く食べ切りましょう。ポキッと折れたところから先はサラダに、根元の硬い部分はソテーや天ぷらにするとおいしく食べられます。
鮮やかな色彩で食卓を明るくしてくれ、和洋中の様々な料理に合わせやすいアスパラガス。旬のおいしさを堪能してはいかがでしょうか。
栄養部監修