季節の食材図鑑「レンコン」
季節の食材をご紹介するシリーズ。
旬である晩秋〜冬に収穫されたれんこんは、田んぼの中で寝かせることででんぷん質が糖に変化し、粘りと甘みが濃く強くなります。また、旬に先んじて6〜9月ごろに収穫されたものは「新蓮根」と呼ばれ、みずみずしくさっぱりしているのが特徴です。
主成分はでんぷんですが、ビタミンCや食物繊維も豊富です。ビタミンCは皮膚の健康を保ち、しわやシミを防いだり、傷や炎症の治りを良くする効果があります。食物繊維は便通促進のほか、腸内環境の改善、血糖値の急激な上昇の抑制、コレステロールの吸収抑制も期待できます。また、活性酸素の働きを抑制する効果があるタンニンも多く含まれており、動脈硬化の予防にもつながります。
美味しいれんこんを選ぶポイントは4つ。
①傷や色むらがないこと。
②ふっくらして丸みのあること。
③ずっしりと重みがあること。
④穴の中が黒くなっていないこと。
薄切りにして酢水に浸しておくと「シャキシャキ」、厚切りにして茹でたり煮たりすると「ホクホク」、すりおろして加熱すれば「モチモチ」など、処理の方法でさまざまな食感を楽しめるため、料理にあわせて使い分けるのがおすすめです。
栄養部監修