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済生会熊本タイムズ

地域に最先端の医療をいち早く提供する当院の取組みや様々な情報をご紹介します。

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認知症性疾患の鑑別診断を当院の核医学検査でサポートします!

当院では、大型の検査・診断装置を保有している地域の拠点病院として地域の病院やクリニックから多くの患者さまをご紹介いただき検査を実施しています。この記事では、認知症性疾患の鑑別診断に有用な核医学検査についてご紹介します。

認知症性疾患とは?

いわゆる「認知症」のことで、「一度正常に発達した脳の機能(記憶、思考、見当識、判断、計算など)が後天的な脳の障害によって徐々に低下し、日常生活や社会生活に支障を来すようになった状態」のことをいいます。

核医学検査の特徴と利点

形態情報(かたち)を画像化して診断を行うCT検査やMRI検査と異なり、核医学検査では、臓器や組織の生理・機能・代謝情報(はたらき)を画像に反映して診断を行うことが可能です。これによって他の画像検査では評価できない、病期診断や治療予後の確認、治療前後や治療中の治療効果判定、疾病の状態把握などが可能となります。

また、核医学検査の特徴として形態上変化が現れる以前の疾病状態をより早期にキャッチし、画像化することができます。さらに見た目の画像評価だけでなく、数値化して画像を評価する定量検査も可能です。

認知症性疾患の診断の流れ

認知症性疾患の診断では、精神科・脳神経内科の先生方が行う、問診や診察、症候および神経心理学的検査(MMSE・HSD-Rなど)をもとに認知症の診断が行われます。機能画像診断である核医学検査は、認知症などの診断に有用な画像検査と言われており、医師の診断根拠を補強して認知症性疾患の早期診断・鑑別診断をサポートします。

認知症診断の流れ

変性性認知症の鑑別診断に有用な核医学検査が有効

変性性認知症が疑われる場合、その鑑別に有効である核医学検査を実施します。神経障害マーカー検査である脳血流SPECT、病態特異マーカー検査であるドパミントランスポータSPECT、MIBG交感神経シンチグラフィを行い、アルツハイマー型認知症や非アルツハイマー認知症(レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、進行性核上性麻痺など)などの鑑別診断を行います。

認知症の画像診断の流れ 鑑別診断

当院の特徴

当院では、3検出器を搭載した頭部・心臓専用SPECT装置を導入しています。全国で55台、九州では4台(熊本県内では当院のみ)しかない珍しい装置で、汎用型のSPECT装置と比べて、感度および分解能が高く、頭部・心臓領域の核医学検査においてより正確な画像診断が可能です。

3検出型SPECT装置

当院装置(頭部専用機)と汎用機の比較

認知症性疾患は今後ますます増加することが予想されています。今後、地域の医療機関との連携体制を強化することで、核医学検査を含む当院の画像診断を広く利用していただき、早期診断、早期治療のサポートを通じて地域の皆さまの健康維持に少しでも貢献していければと思います。

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