TAVI(経カテーテル的大動脈弁植え込み術)
TAVI(TAVI治療)とは?
Transcatheter Aortic Valve Implantation の略語で、「経カテーテル的大動脈弁植え込み術」と訳されます。
2002年にフランスで初めて治療応用に成功し、欧米を中心にこれまで9 万例近い治療が行われて来ました。
人工心肺を使わずに経カテーテル的に大動脈弁治療を行う事が可能であるため、これまで手術がきわめて困難であった症例に対して、治療を行う事が可能となりました。
適応
動脈硬化性に進展する重症の大動脈弁狭窄症で、主に胸痛や失神、息切れなどの症状を有する症例が主な対象となります。
TAVI治療の可否につきましては、当院の専門の医療チームで判断致しますが、一般的には下記のような症例は積極的なTAVIの適応と思われます。
大動脈弁口面積1㎠以下の症例で、
- ご高齢の患者さん(概ね80歳以上)
- 過去にバイパス手術などの開胸手術の既往がある方。
- 胸部の放射線治療の既往がある方。
- COPDなどの呼吸器疾患合併がみられる方。
- 肝硬変などの肝疾患合併がみられる方。
- 1年以上の予後が期待できる悪性疾患合併がみられる方。
など
治療
開胸手術をせずに太ももの付け根の血管等、または肋骨の間を小さく切開して心臓の先端 (心尖部)より、心臓が鼓動している状態で、折りたたまれた生体弁を、専用のカテーテルで心臓の中まで運び、バルーンを膨らませて大動脈弁の位置に留置する治療します。
右室心尖部にて一時的にペーシングを行い、バルーン拡張を行います。
以下当院TAVI特設サイトよりで詳細はご覧頂けます。
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