がんゲノム外来
対象となる方
- 病理学的検査によって悪性腫瘍(がん)と診断され、標準治療が終了になった(あるいは終了が見込まれる)固形がんの方(血液のがんは除く)
- 原発不明がんの方
- 希少がん(年間発生件数が人口10万人あたり6人未満)の方
がんゲノム外来をお受けできない場合
- 診療情報提供書およびがん組織の検体を提出出来ない方
※検査に用いるがん組織は、原則として、現在おかかりの医療機関で保管されているものを当院へ提出していただくことになります。 - 患者さんご本人が受診できない場合
受診方法
完全予約制となっています。
【院外からの予約を行う場合】
予約に関しては、医療機関からのご紹介のみとなります。ご紹介方法に関しては下記リンクをご参照ください。
【当院受診中の場合】
主治医と相談の上、がんゲノム外来受診の予約をして下さい。
がんゲノム外来受診の流れ
- 1. 主治医による申し込み
- 診療情報および病理組織標本(検体)をご提供いただきます。
- 2. 病理組織標本の確認
- 当院病理医より、病理組織診断ならびにがんゲノム検査が可能か大まかな診断を実施いたします。がん(腫瘍)組織が小さい、古いがん細胞の割合が著しく低いなどの場合には、検査をお断りする場合があります。
- 3. がんゲノム外来(1回目:自費)
- がんゲノム医療に関する詳細な説明を行い、遺伝子パネル検査の同意書をお渡しします。
- 4. がんゲノム外来(2回目:保険診療)
- 1回目の説明から1週間程度ご検討いただき、同意される場合は同意書にご署名いただきます。
- 5. 遺伝子パネル検査実施
- 病理組織標本及び血液検体を検査会社に送付し、遺伝子パネル検査を実施します。検査の種類によりますが、結果が届くまで4~8週間程度かかります。
- 6. エキスパートパネル(判別会議)
- がんゲノム医中核拠点病院及び当院の関係者による判定会議を行い、治療に有効な情報の有無などについて判定します。
- 7. がんゲノム外来(3回目:保険診療)
- 遺伝子情報から、現在考えられる治療法について説明します。家族性(遺伝性)腫瘍などの原因となる重要な遺伝子変化が見つかった場合には遺伝子カウンセリングの受診をおすすめする場合があります。
- 検査を行い、治療に結びつく患者さんは1割弱程度と言われています。
- がんゲノム検査の結果に基づいて治療を行っても治療効果が得られない場合もあります
- 治療薬が判明した場合でも、保険適応外の薬剤は自費診療となり高額な医療費が必要となることがあります。
検査後の流れ
- 変異していた遺伝子の種類によっては、遺伝カウンセリングを受けていただくことをおすすめする場合があります。
- 検査後の治療に関しては、原則として紹介元の医師とご相談いただきます。
検査費用の目安
負担割合 |
1割負担 |
2割負担 |
3割負担 |
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費用概算 |
約67,000円 |
約123,000円 |
約179,000円 |
保険負担分については高額療養費制度もご利用いただけます。被保険者の所得区分により自己負担上限額が異なるため、詳細はお問い合わせください。
お問い合わせ
がんゲノムセンター
TEL:096-241-0200(直通)