精神科回診
精神科回診
せん妄とは、身体的要因や薬剤が誘発した意識障害であり、入院患者の2~3割に認められると言われています。入院して急にボケた、認知症になったと言われるものは、大抵せん妄です。
せん妄は身体の症状の一つであり、認知症や精神病になったのではありません。適切な治療を行えば、多くの患者さんで症状が改善します。
当院でのせん妄対応
当院では、2017年12月12日よりDelirium Team Approach(DELTA)プログラムを導入しています。これは、国立がん研究センター東病院で開発されたプログラムで、各職種がチームとなって入院中の患者に生じるせん妄の予防、初期対応が出来るようにしたものです。
せん妄によって生じる転倒・転落や点滴ルートの自己抜去など医療事故の減少、速やかな対応による患者さんやその家族の動揺軽減、医療スタッフの対処スキル向上と疲弊軽減、入院期間の短縮、などを目的としています。
活動内容
入院中に生じるせん妄、抑うつ、認知機能低下などの精神状態を把握し、可能な限り早期に精神科専門医療が提供できるよう心がけています。おもにせん妄の予防、早期発見、早期対応に取り組んでいます。
チーム構成スタッフ
- 精神科医師、脳神経内科医師
- 認知症看護認定看護師
- 医療ソーシャルワーカー
- 薬剤師
- 作業療法士