「新型タバコだから大丈夫!」って思っていませんか?
近年、電子や加熱式など新型タバコが販売され、煙が少ないなどの理由で選ぶ方も増えています。しかし、そんな新型タバコも、実は従来の紙巻きタバコと大きく変わらない健康被害を引き起こすことをご存知でしょうか。
新型タバコ | 電子タバコ |
液体を加熱してエアロゾル(桐・ミスト)を発生させて吸引する |
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非燃焼・加熱式タバコ | 葉タバコを加熱することでニコチンを含むエアロゾルを発生させる 商品例:IQOS、gloなど |
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液体からエアロゾルを発生させた後、たばこ粉末を通過させ吸引する電子タバコに似たタイプ 商品例:Ploom TECHなど |
ニコチンは紙巻きも新型もほぼ同程度!
1本あたりのニコチン含有量は、紙巻きタバコより2割弱少ない程度で大差はありません。また、ニコチンの血中濃度が一定に達して満足感が得られるまで喫煙を続けることが多いため、本数が増えたり、吸煙時間が長くなり、結局体内に摂取されるニコチン量はほとんど変わらないといわれています。
その他の有害物質・発がん性物質も含まれている!
ニコチン以外にも、ホルムアルデヒド、アクロレイン、ベンズアルデヒドなどの有害物質も、紙巻きタバコと同様に含まれています。
煙が目に見えなくても、吐いた息は有害!
最近の研究で、新型タバコ喫煙者の吐いた息に、喫煙者が吸引したのと同濃度のニコチン、発がん性物質、有機化合物などが含まれていることがわかっています。紙巻きタバコの副流煙のようにはっきりとは見えませんが、有害であることに変わりはありません。
新型タバコ(1本中の蒸気)と紙巻きタバコ(1本中の煙)に含まれる主な成分の比較
ニコチン | ホルムアルデヒド | アクロレイン | ベンズアルデヒド | |
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新型タバコ(μg) | 301 | 3.2 | 0.9 | 1.2 |
紙巻タバコ(μg) | 361 | 4.3 | 1.1 | 2.4 |
比率(%) |
84 | 74 | 82 | 50 |
新型タバコも紙巻きタバコと同様に多くの有害物質が含まれています。
吐いた息にも有害物質が含まれているので、受動喫煙にも注意が必要です!
ご自分と大切な方のために新型タバコも含めた禁煙を目指しましょう。