地域医療連携室

担当している業務について教えてください。

地域医療連携室という部門の責任者(室長)として14名のマネジメントを担当しています。当室は企業でいうマーケティングや法人営業を担う部署であり、内外環境の分析から施策立案、営業・広報含めた渉外活動の実践が行われています。
私自身は現在、「2040年」を見据えた次世代型病院経営戦略をテーマに、院内外のトップマネジメントの方々と協議の機会をいただき、院内に還元すべく、データ分析を基軸とした施策の実践に取り組んでいます。
また、病院経営の一翼を担うからには“医療職との共通言語を得たい”、“医療の本質を理解したい”と考え、週に1~2回、職場の支援をいただきながら大学院※に通学しています。大学院では自治体が保有するレセプトデータを用いた公衆衛生の研究を行っています。
また2022年度より、院外活動として「一般社団法人 病院マーケティングサミットJAPAN」という団体の医療マーケティングディレクターとしても活動を開始しました。こちらはウェビナー企画・運営、ブログの執筆等が主な活動ですが、これらの活動を通じ、全国各地の医療機関はじめ、業界を越えた繋がりをいただいております。

※九州大学大学院 医療系学府 医療経営・管理学専攻(MHAコース)…当院には大学院進学の支援制度があり、働きながら通学が可能です。

職場の雰囲気はどうですか?

「患者さん・地域のために、病院を何とかしたい」という思いを持った方が多く、熱量のある方にとっては自由に活躍できる職場です。医師、看護師をはじめとする医療職とのコミュニケーションも非常に良好で、若手の頃から多職種と協業する機会も多く、オープンな雰囲気です。
また経営マネジメントスタッフとして入職した場合、比較的若年で役職を任せられる事もあり、マネジメントの経験を豊富に積むことが可能です。
一方で、自組織・医療業界で成果を出すため、優秀な医療スタッフと共に仕事をするためには、常に学習を続けなければなりません。医療知識がなく入職される方がほとんどですので、入職後にしっかりと教育を受ける必要があります。その点に関しては、当院には教育・研究部が設置されており、職種を超えた階層別研修、資格取得支援など、充実した長期教育制度が完備されています。また、メンター(年齢の近い先輩職員)・臨床心理士(職員健康管理室所属)によるサポート体制も充実しており、心身共に健康に働くことの出来る点も魅力です。
経営幹部であり、私達の職能の長である田﨑年晃事務長からは、「Co-Creation(共創)」と「Re-skilling(新たな職能スキルの開発)」をキーワードに院内外で活躍・学習することがトップメッセージとして示されており、活動指針となっています。

仕事のやりがい、喜びは何ですか?

私達の担う仕事は、自組織の改善に留まらず、他組織の改革や医療行政の施策に反映される可能性があります。医療業界では、自組織のみならず他組織の課題解決に繋がる手法を確立する事で、その成果はより多くの患者さん・地域に還元されます。「非営利組織」で働くということは、こういった利他的なやりがいや喜びを純粋に味わうことのできる良さがあると感じています。
医療は自分自身の問題であり、家族・親しい知人の問題でもあり、日本全体の問題でもある。とにかく「人ごと」では済まされない分野です。そういった分野について仕事を通じ探求することは、社会人としては勿論、健全な人間的成長に繋がると考えます。
部下育成においては、自組織の課題発見と解決ができる人材になっていただけるよう、できるだけ学会発表や他病院の視察等、「外」の経験を積んでいただくようにしています。これらの機会を通じ、徐々に頼もしい存在に変化する若手経営マネジメントスタッフの姿を見ることは、私にとって大きな喜びです。

就職希望者へのメッセージをお願いします。

「全国トップで業界を引っ張る組織だからこそ見える景色がある。済生会に行け。」
これは私が就職活動中(大学3年時)、地元テレビ局と当院の最終試験が重なり迷っていた際に、恩師から言われた言葉です。長年業界最大手の広告代理店において、実務家として活躍された恩師のこの言葉が胸に刺さり、私は当院への入職を決意しました。10年間余り勤めて参りましたが、常にその意味を肌で感じる日々を過ごしています。
当院では地域の医療機関との繋がりは勿論のこと、全国各地での活動、ヘルスケアサービスを展開する大手IT企業・総合商社・スタートアップ企業等との共創、行政や教育機関・金融機関との連携等、様々な機会が提供されます。
業界を牽引する組織だからこそ構築可能な人脈の豊かさ、経験可能な実務の深さは熊本でも稀ではないでしょうか。一つの組織だけでなく、業界をリードする経営マネジメント人材へ成長したいという方は、是非入職を検討いただけますと幸いです。

医事企画室

担当している業務について教えてください。

当室の主な業務は診療報酬の請求と、経営改善等を目的とした企画や提案です。院内の経営状態について経営幹部や診療現場に定期的に報告したり、診療現場から依頼を受けてデータの分析や集計を行ったりします。また、院内外の環境の変化を察知し、自ら企画や提案を行うこともあります。ExcelやAccessなどの情報処理スキルはもちろん必要ですが、医師・看護師等の医療スタッフと関わる機会も多く、コミュニケーションやプレゼンテーションの能力も重要です。

職場の雰囲気はどうですか?

医事企画室は、平均年齢20歳代のとても若い世代が多い部署です。新人が配属されることが多い部署ですので、毎年新しい風を感じています。入職時にはデータ分析未経験のスタッフが多いですが、毎年ブラッシュアップした研修プログラムと先輩の丁寧な指導により1年後にはExcelやAccessを用いてデータ分析ができるようになります。また、コロナ禍でもオンラインで親睦会を行うなど、プライベートで交流する機会もあり、楽しく仕事をしています。

仕事のやりがい、喜びは何ですか?

医師や看護師のように患者さんを直接助けたりケアしたりすることは事務員にはできません。しかし、医師が使用する医療機器、薬剤などの購入や、優秀な人材の確保・教育など、医療には多くの費用がかかります。安定した経営を行わなければ、患者さんへ質の高い医療を提供することができません。患者さんに医療を施すことはできませんが、経営の安定を守ることで医療を「届ける」ことができるということが、一番のやりがいです。

就職希望者へのメッセージをお願いします。

コロナ禍の就職活動で、オンライン面接を実施している企業も多く、就職活動が難航している方も多いと思います。 周りが次々内定を貰っていると、焦る気持ちも出てきますが、ぜひたくさんの企業に足を運んで「ここで良い」ではなく「ここが良い」と思う企業と出会うことを目指してみてください。

予防医療センター

担当している業務について教えてください。

当センターの人間ドックを多くのお客様に受診していただくために、企業や自治体、健康保険組合などへの営業活動や人間ドック委託契約を締結する業務を主に担当しています。契約団体のご担当者を相手に仕事をすることが多く、顧客ニーズの把握と最適な提案、迅速な対応などを心がけ、信頼関係の構築ができるよう業務に取り組んでいます。

職場の雰囲気はどうですか?

予防医療センターは、事務スタッフをはじめ、医師・保健師・管理栄養士・放射線技師・検査技師・運動指導士などがともに働く多職種混合の組織です。多職種が連携し、気軽にコミュニケーションを取りながら業務にあたっています。その風土があることで、それぞれの専門性を活かすことができ、お客さまに質の高い予防医療を提供することができていると感じています。また、職種問わず、優しく頼りがいのある先輩がたくさんいるので、安心して仕事に取り組めています。

仕事のやりがい、喜びは何ですか?

日本は超高齢社会として進んでおり、"人生100年時代"と言われる中で、健康を長く維持し、自立した生活をどう過ごすことができるかが重要な課題となっています。その中で、早期に病気を発見し、予防する役割を果たすのが“予防医療”です。お客様から病気の早期発見に関する感謝の声をいただいたとき、この仕事にやりがいを強く感じます。私たちは直接診断や検査を行う立場ではありませんが、多くの方に“予防医療”を受けていただけるよう努力しています。

就職希望者へのメッセージをお願いします。

就職活動は、自分の知らない世界を広げるいい機会だと思います。
私自身、就職活動前は病院で働くイメージは全く持っていませんでした。しかし、当院の説明会に訪れた際に、事務職員として医療現場から管理部門までさまざまなフィールドで活躍できることを知り、「ここで働きたい」という思いを強く抱いたことを覚えています。
その経験からも、少しでも気になった会社には足を運び、自分の目で見て、働いている人の声を聞くことで、自分がこれからどう社会に貢献したいか明確になってくるかと思います。就職活動は、壁にぶつかることも多くあると思いますが、自分を信じて最後まで諦めずに頑張ってください。

経営マネジメントスタッフについて

病院を支える、病院の歴史に残る仕事

経営マネジメントスタッフは、医療現場に近い部署から管理部門までさまざまな舞台で活躍できます。入職1年目より教育プログラムが策定されていますので、専門知識などは一切不要です。患者さんへよりよい医療を提供するための仕事、組織運営を円滑にするために組織と人を支える仕事、医療機器の購入に関する交渉、連携医療機関との橋渡し役など、仕事の幅が広く、常に新しい視点で医療と組織を見直す仕事ができます。

済生会熊本病院の取り組み

[理念]
医療を通じて地域社会に貢献します

私たちが貢献する「地域」とは、患者さんやその家族といった地域住民はもちろん、連携医療機関、行政といった全てを含みます。 済生会熊本病院が「地域」の中で絶えず必要とされるように、常に地域のニーズを意識した病院づくりを目指し進歩し続けることで、基本理念である「医療を通じて地域社会に貢献する」を実現していくことを目指しています。さらに、「救急医療」「高度医療」「予防医療」「地域連携」「人材育成」を基本方針に掲げ、これに沿った事業を展開しています。

仕事内容

病院で働く・・・というと、受付や医療事務の計算業務などを思い浮かべるかもしれません。しかし、当院で働く経営マネジメントスタッフは一味違います。私たちの病院には、企画/戦略策定/マーケティング/分析/交渉/IT/教育/広報などの仕事があふれており、数多くの経営マネジメントスタッフが働いています。

経営マネジメントスタッフは、最前線で活躍するメディカルスタッフをバックアップすることはもちろん、病院の経営課題に対する提案、医療活動の分析と改善に向けたフィードバックなど、重要な役割を担っています。また、院内で進行している多岐にわたるプロジェクト活動の推進、時にはファシリテーターとして、チーム医療を支える欠かせない存在になっています。
新しい情報を吸収して、検証し、戦略を持って仕組みを作る。それが私たちのミッションです。まさに病院を動かす仕事なのです。

研修・教育体制

当院では、事務部門の育成プログラムを策定しており、人材開発室(研修担当部署)と配属部署が協力して新入職員の育成に取り組んでいます。

到達目標

社会人としての自覚を持ち、済生会職員として相応しい行動ができ、必要とされる業務の知識とスキルを身につける。

スケジュール

入職からの1年間を3つの期に分け、時期に応じた教育を行っています。

時期 実施内容 担当
第1期  4月 オリエンテーション
済生会職員としての基礎教育
熊本病院職員としての基礎教育
ビジネスマナー・スキル
PC基本スキル
人材開発室
第2期  5月 配属先での基礎教育を開始 配属先
 8月 階層別研修 1年目研修(全職種合同) 人材開発室
第3期  10月~3月 配属先での応用教育(担当業務をもつ) 配属先
 3月 1年間の振り返りを発表する 配属先

メンター制について

第2期以降については、新入正職員1名に対し入職後2年目以降の適切な職員をメンターとして配置し、業務や生活全般の相談に応じます。メンターは新入職員と近い年代から選出し、所属長や他の職員も協力して部署全体で新入職員の成長を支援します。メンターの役割は主に以下の通りです。

  1. 新入職員の入職後ギャップの解消
  2. 新入職員の社会生活上、業務遂行上の相談役
  3. 第2期における研修項目表の管理
  4. カリキュラムにおける各課題の間接的支援

進捗管理について

進捗は人材開発室が管理します。第2期以降は、定期的にメンター会議(人材開発室、メンター、配属先所属長)を開催し研修状況の把握を行います。

働くイメージ(動画・記事紹介)

資格取得者数

診療情報管理士(日本病院学会認定) 74

※2022年12月1日現在

募集要項

2024年度の正職員募集(新卒)は終了しました。募集の際はこちらに求人情報を掲載します。

書類提出先

〒861-4193 熊本市南区近見5丁目3-1
社会福祉法人恩賜財団済生会熊本病院 人事室

お問い合わせ先

  • 資料請求・お問い合わせ

Q&A

経営マネジメントスタッフについての質問

医療に関する資格や知識は必要ですか?
何も必要ありません。当院の経営マネジメントスタッフの多くが医療とは関係のない学部・学科の卒業です。医療に関する知識については、入職後の研修やOJTの中で学んでいきますので安心してください。 診療情報管理士の資格は入職後に病院支援のもと、取得している職員がほとんどです。
研修後の配属先は決まっていますか?
入職後1ヶ月は「人材開発室」に所属し、各部署を研修してまわります。その後、各現場に配属になりますが、始めのうちは、医療現場に最も近い「医療支援部」に配属されることが多く、数年間の経験後、本人の希望や適性を見極めて異動があります。
職場の雰囲気はどうですか?
若手職員が多く、活気があります。プライベートでスポーツをしたり、花見をしたりなど病院の公式行事以外でもいろいろな場面で交流があります。 また、若手職員に様々な業務を任されるので、若いうちに多くの経験を積むことができ、やりがいを感じることができます。