院長メッセージ

 医療は、凄まじい勢いで進歩しています。人工知能が疾患を特定し、治療を示唆する時代です。画期的な新薬が、患者の予後を劇的に改善しています。ロボットやカテーテル技術による治療の低侵襲化は、止まるところを知りません。ゲノム解析に基づく個別化医療は、これからのがん治療を大きく変えて行くでしょう。医学の進歩を、いち早く、熊本の医療に届けたい。患者を「治す」ための高度急性期病院として、私たちは歩み続けます。

 一方、日本の医療は大変困難な時代を迎えています。少子高齢化、医療介護の労働力不足、医療財源の不足など。激変する外部環境の中で、医療の価値観にも大きな変革が求められています。医療が医師と患者の関係だけで、また病院内での仕事だけで、語られる時代は終わりました。済生会熊本病院が伝統的に大切にしてきたのは医療連携。私たちが病院を出て、地域に手を差し伸べ、人々の命と暮らしを「支える」ことは、済生会創立の精神そのものです。

 医療は人間の安全保障です。それは持続可能でなくてはなりません。様々なスキルを持って、ここに集う若い皆さんに、医療の未来が託されています。私たちが地域社会に貢献し続けるためには、スタッフ一人ひとりの人生が、豊かでパワフルでなくてはなりません。一人ひとりが自分らしく活躍するために、みんなの健康を当たり前にする。安心して働ける職場をつくることは、私たちが地域社会の人々とともに「生きる」ために、大切にしているテーマです。

 医療はチームがいかに機能するかで、その質が決まります。皆さんも私たちのチームのメンバーとなり、地域に信頼される先進的で温もりのある医療を目指してみませんか。私たち済生会熊本病院のいちばんの魅力は「チームワーク」。それを実現する情熱と誠実さはどこにも負けない、そう信じています。

2024年(令和6年)4月

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求める人材像

当院は、地域に求められる病院であり続けるために常に先を見据え、医療の未来を切り開く日本のリーディングホスピタルを目指しています。

「医療を通して地域社会に貢献します」という理念のもと、暖かい温もりのある看護を提供することを心がけています。
尊い理念を誇りに組織を継続し、発展させていくために、つねに社会の変革に対応した柔軟な医療・看護を展開。
本物の医療を提供するために、専門性の高い人材の育成に力を入れています。
1935年設立以来、「施薬救療」の旗印のもと、医療に恵まれない人々のために無料定額診療や過疎地診療、
住民保健活動など福祉活動に注力し、診療所から病院へ成長し現在にいたります。
わたしたちは、命の現場で最高の医療技術を駆使し、地域社会に貢献する、急性期医療のプロフェッショナルです。
「断らない救急」「高度医療の追求」を診療方針として、専門医療チームが24時間迅速に対応し、
臓器別の専門診療体制を組むことで、より高度で最新・最良の医療を提供します。

SAISEIKAI KUMAMOTO