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済生会熊本タイムズ

地域に最先端の医療をいち早く提供する当院の取組みや様々な情報をご紹介します。

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2つのバルーンで切らずに治す ~小腸の内視鏡検査・治療~

“バルーン内視鏡“をご存知ですか?

バルーン内視鏡とは、内視鏡に風船を装着したもので、風船が1個のシングルバルーンと風船が2個のダブルバルーンがあります。いずれも複雑な腸の中へ内視鏡を挿入するための道具であり、通常の内視鏡では挿入が難しかった“小腸”への挿入を可能とした内視鏡です。 当院では風船が2個の“ダブルバルーン内視鏡”を使用しています。

バルーン内視鏡とERCPのコラボ

ERCPとは、内視鏡を用いて胆管結石や急性胆管炎、閉塞性黄疸などの検査、治療を行う方法です。バルーン内視鏡を用いてERCPを行うことをバルーンERCPと言います。 過去におなかの手術を受けた方(胃や膵臓や胆管の手術)は、通常のERCPが困難でしたが、バルーン内視鏡を使用することで内視鏡での治療が可能となりました。

バルーンERCPのメリット

自由自在な操作が可能

バルーン内視鏡を使用することで、過去にどんな複雑な手術を受けたことがある方でも、内視鏡治療を受けることができるようになりました。

術後胆管炎や術後胆道結石を切らずに治す

過去に手術を受けた方は、胆管結石や胆管炎の治療が困難であるため再手術が必要な場合が多く、体への負担が大きくなっていました。
内視鏡を使用するバルーンERCPを行うことで、より小さな負担で治療ができるようになりました。

当院での実績と教育

九州でもトップクラスの症例数

当院では、2009年に全国でもいちはやくバルーンERCPを導入し、2022年には累計500症例を突破しています。県内外問わず、多くの施設からご紹介をいただいています。

ERCP、EUSトレーニング講座を開設

当院でのERCP件数は、年間1,200症例以上を数えます。
この症例数を背景に、当院ではERCP、EUSを学びたい若手医師のためのトレーニング講座を開設しています。消化器内科に2年間研修として在籍していた医師を対象にした集中トレーニング講座では、初級~上級まで受講者のレベルに応じて、当科のベテランスタッフが丁寧に指導しています。当院で研修を受けた医師が、すでに多方面で活躍しています。 このように、当科では地域の若手医師育成にも力を入れています。

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