血圧がなかなか下がらない方へ-新しい治療「腎デナベーション」を導入しました-
「薬を続けているのに、血圧がなかなか下がらない…」そんな方へ。
済生会熊本病院では、高血圧治療の新たな選択肢として「腎デナベーション(RDN)」を導入しました。
「下がらない血圧」に、もう一つの治療選択肢を。新しい選択肢「腎デナベーション」
今回導入するのは、腎デナベーションという新しい治療法です。
腎デナベーションとは、腎臓のまわりの神経に働きかけることで、血圧を下げやすくする治療で
腎動脈の周囲にある交感神経にカテーテルでアプローチし、血圧の低下を目指します。
2026年3月から保険適用となり、治療抵抗性高血圧に対する新たな治療選択肢として注目されています。済生会熊本病院でも高血圧症専門外来を開設し、診療を開始しています。
どんな方が対象?
腎デナベーションは、すべての高血圧患者さんが対象となるわけではありません。
特に次のような方は、一度ご相談ください。
◎ 複数の降圧薬を服用しても血圧が高い方
- 3剤以上の降圧薬を服用している
- 治療を続けていても目標血圧に達していない
- 治療抵抗性高血圧が疑われる
◎ 薬物治療の継続が難しい方
- 副作用が気になる
- 飲み忘れなどにより十分な治療が継続できない
◎ 血圧管理が特に重要な方
- 脳卒中や心不全などの既往がある
- 高いリスクを抱えており、より厳格な血圧管理が必要とされている
専門医による高血圧診療
済生会熊本病院には、日本高血圧学会認定の高血圧専門医が在籍しています。
循環器内科「高血圧症専門外来」では、高血圧の原因や合併症の有無を専門的に評価し、一人ひとりの状態に合わせた治療方針を検討します。
腎デナベーションが適しているかどうかも含めて、専門医が丁寧に適応を検討します。
循環器内科 日本高血圧学会認定 高血圧専門医 佐藤智英 医師のコメント:
高血圧治療は、生活習慣の改善と薬物療法が基本です。しかし、複数の降圧剤を使用しても、十分な血圧コントロールが得られない患者さんもいらっしゃいます。当院はこうした治療抵抗性高血圧に対する、新たな治療選択しとして「腎デナベーション(RDN)」を導入しました。
腎デナベーションとは?
腎動脈周囲に存在する交感神経ヘカテーテルでアプロー チし、交感神経活動を抑制することで血圧低下を目指すカテーテル治療です。生活習慣改善や薬物療法に続く新たな高血圧治療として位置づけられています。足の付け根などの血管からカテーテルを挿入し、腎動脈まで進めます。カテー テル先端から高周波または超音波エネルギーを照射し、腎動脈周囲の交感神経にアプロー チすることで血圧低下を図ります。局所麻酔下で行い、治療時間はおよそ1時間です。

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