救急看護認定看護師 森田 幸子

DMAT(災害派遣医療チーム)のメンバーとして、日々訓練を行っています。

ーどのような業務をされていますか?

私は、現在救命救急HCUに所属し、当院の「断らない救急」という基本方針のもと、あらゆる疾患で老若男女・昼夜を問わず入院される患者さんとその家族に対し、急性期で身体的・精神的に最も必要とされる観察やケアを行っています。救急外来では、来院された患者さんのトリアージを行い、主訴や状態から緊急度を判断し、早期対応を実践しています。また、DMAT(災害派遣医療チーム)の一員として日々訓練を行ない、災害時にすぐに出動できるように備えています。

急変時の適切な対応で、救命できたときには大きなやりがいを感じます。

ー現在の仕事のやりがい・喜びを教えて下さい。

私は2012年に救急看護認定看護師の資格を取得しました。救急現場では緊急度と重症度を迅速的確に判断し対応することが重要です。すぐに処置を行わなければ生命の危機に陥る患者さんもいます。
的確なアセスメントにより急変回避につながったり、急変時の適切な対応で、救命できたときには大きなやりがいを感じます。
また、他分野の認定看護師と協力し、院内スタッフに対し定期的に救急蘇生法や急変時対応・災害についての研修会を開催しています。研修を受講したスタッフの知識につながり、実践できている現場を見ると、さらにスタッフのスキルアップに貢献したいと思います。

看護研究や学会参加などの自己研鑽と、スキル向上を目的とした教育活動に取り組んでいます。

ー今後のキャリアについて、目標や抱負などを教えて下さい。

救急看護認定看護師としてはまだ駆け出しです。今後も突然の疾患や事故などで受診される患者さんや家族に対し、身体的苦痛だけでなく精神的苦痛も緩和できるようなより質の高い看護が提供できるよう、看護研究や学会参加などの自己研鑽に励みたいと思います。また、当院のスタッフ全員が正しい知識をもってアセスメントを行い、適切な対応ができるように、スキル向上を目指して救急や災害看護に関する教育活動も積極的に行っていきたいと思います。

DMAT(災害派遣医療チーム)とは

DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持った トレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとってDMAT(ディーマット)と呼ばれています。

医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。

当院は、医師:4名、看護師:6名、業務調整員:3名 計:13名が登録しており、災害時の派遣や、定期的な訓練への出動などを行っています。

【2013年度の活動】

■6月1日~2日 平成25年度第1回技能維持研修 (熊本赤十字病院)
■11月26日~28日 平成25年度DMAT実動訓練 (沖縄県立南部医療センター、沖縄本島各所)
【過去の派遣実績】
■2011年3月11日  東日本大震災(仙台市・陸上自衛隊 霞目駐屯地)

専門分野で活躍する看護師

  • 高度医療(ダヴィンチ)
  • 高度医療(ハイブリッド)
  • 救急医療
  • がん看護
  • 退院支援
  • 予防医療