患者さんの退院後について情報共有や話し合いを行います。
ーどのような業務をされていますか?
私は緩和ケアチームに所属しており、痛みや倦怠感など様々な身体症状や、不安などの精神症状で苦しむ患者さん・ご家族へのケアを多職種(医師・看護師・薬剤師・栄養士・MSW)で検討し、治療や看護ケアに繋げています。痛みなどの症状を抱えながら自宅退院される患者さんに関しては、継続看護室と連携し、退院前カンファレンスを開催しています。ケアマネージャーや地域の訪問看護師と、退院後の患者さんのサポート体制について情報共有と話し合いを行い、患者さんとご家族が自宅で安心して生活できるように取り組んでいます。
「痛み」の裏にある様々な悩みや不安を理解し、軽減することが私の役割です。
ー現在の仕事のやりがい・喜びを教えて下さい。
患者さんと時間をかけて話をすると、「痛み」の裏には、病気への不安や自宅での生活への不安、家族への思い、死への恐怖など様々な思いが隠されており、このような不安が痛みを強く感じさせる要因となっています。これらの不安を多職種間で情報共有し、連携をはかりながら患者さんやご家族が抱える不安や悩みを軽減させます。それが痛みの緩和に繋がったとき、看護師としてのやりがいを感じます。そして、自宅退院された患者さんと外来で会い、自宅での生活の様子を嬉しそうに話をされる姿を見て、患者さんが安心して治療を続けていけるよう、その人らしく生活できるよう支援していきたいと思います。
多職種間の調整役となって、患者さんが望む生活ができるように支援していきます。
ー今後のキャリアについて、目標や抱負などを教えて下さい。
疼痛緩和の教育を継続し、疼痛に関する知識技術の普及を行いたいと考えています。
また、多職種間の調整役として、患者さんが望む生活ができるよう支援し、QOL向上に努めていくことをこころがけています。さらに地域の訪問看護師と患者さん宅へ同行し、その人らしい生活を送り、安心して治療や療養を行えるよう、地域の病院や訪問看護師と連携体制を強化し、切れ目のない看護ケアを提供したいと思います。