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診療の最前線

当院における“間質性肺炎”治療の今

当院における“間質性肺炎”治療の今

間質性肺炎とは間質性肺炎は、さまざまな原因により、肺の壁自体に炎症や線維化と呼ばれる病変が起こり、壁...

~肺がん~ 薬物療法の最前線

~肺がん~ 薬物療法の最前線

肺がんは、日本人の全がん死因の約5分の1を占め、がんの中での死亡数がトップとなっています(がん情報サ...

特徴

内科と外科が一体となって診断と治療を行います

肺炎肺がん間質性肺疾患(注1)・ぜんそく・慢性閉塞性肺疾患(COPD)(注2)・気胸および胸膜疾患・急性呼吸不全や急性呼吸促迫症候群など、あらゆる呼吸器疾患を、呼吸器センターが一体となって診療しています。
週2回のカンファレンスでは内科と外科双方から医師が参加し、すべての患者さんの情報を共有し、最適な治療方針を判断した上で、患者さんの立場に立った最新の医療を提供しています。

(注1)間質性肺疾患は、肺胞の壁に炎症が起こる疾患です。
(注2)慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、気管支の炎症などによって肺への空気の流れが悪くなり、呼吸困難や咳・痰が慢性的に続く、喫煙者によくみられる疾患です。

専門家集団によるチーム医療

センターに所属する医師のほとんどが、呼吸器疾患を専門に治療する認定資格を持っています。複数の専門医で診ることで、客観的で偏りのない治療を行うことができます。また医師だけでなく、呼吸療法認定士の資格をもつ看護師・理学療法士をはじめとした専門スタッフが、一丸となってチーム医療に取り組んでいます。

肺がん診療の最新知見に基づく個別化医療

肺がん診療に必要な設備を先進的に取り入れ、エビデンスに基づいた肺がん診療を行っています。肺がんの進行度・病期に基づいて、初診日から1ヶ月以内に治療(手術、放射線、化学療法)が開始できるように、マルチスライスCTやPET-CT(2022年更新)、気管支鏡検査などの検査を計画し、早期手術適応の判断や進行肺がん症例への化学療法治療薬の選択といった各症例の治療方針について、カンファレンスを通じて総合的に行っています。また、肺がん化学療法の分野は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤による個別化医療が進んでいます。この適応についても、ガイドラインに準じて、検討会での議論を経て使用しています。 なお2018年度にはクライオバイオプシーを導入し、従来の生検法と比較しても十分な大きさの組織標本を採取できるようになりました。遺伝子変異等のバイオマーカーに基づく、肺がん最新治療の促進に役立てています。

びまん性肺疾患に対する診断と治療

診断の難しいびまん性肺疾患については、最新の国際ガイドラインに沿って精緻な画像診断を行い、気管支肺胞洗浄法、経気管支鏡下クライオ生検、呼吸器外科と共同した手術による肺生検を積極的に行い、適切な治療方針を選択しています。当院は間質性肺疾患の診療患者数が九州地区においてトップクラスであることから、当科部長は厚生労働省びまん性肺疾患調査研究班の研究協力員として、また日本呼吸器学会学術部会びまん性肺疾患部会の役員の一人として、厚労省班研究や学会から出版されるガイドライン執筆にも関わっています。

急性呼吸不全、重症呼吸不全症例の診療

高齢化社会の進行とともに、市中肺炎、院内肺炎、介護施設関連肺炎症例の搬送件数が年々増加しています。当科では年間350-400症例の肺炎症例を診療し、24時間いつでも対応できる体制を継続しています。また、最新の人工呼吸器、NPPV、ハイフローセラピー等を積極的に活用し、様々な病態、要望に応えた複雑なモードの呼吸管理を行っています。

ECMOプロジェクトへの参画

2015年1月から、集中治療室、心臓血管外科、循環器内科および救急総合診療科と共同で、日本呼吸療法学会・日本集中治療医学会が主宰する膜型人工肺(ECMO)プロジェクトに参画し、最重症の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対するECMO治療を行っています。このため、新型コロナウイルス感染症最重症例へのECMO適応にも迅速に対応することができました。

臨床治験、臨床研究への積極的な貢献

日常の診療はもちろんですが、同時によりよい治療を目指すための臨床研究や新薬開発のための臨床治験にも積極的に取り組んでいます。先に述べた肺がんやびまん性肺疾患の分野はもちろん、肺間質異常(ILA)や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などの分野において、世界的な多施設共同研究や臨床試験などに参加するなど、エビデンスの創出に関わっています。

臨床治験の件数実績

2021年度

2022年度

12件

14件

主な治療対象

  • 肺がんその他の肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜疾患(中皮腫・気胸・胸膜炎など)
  • びまん性肺疾患(特発性間質性肺炎・サルコイドーシス・膠原病性肺疾患・過敏性肺炎・びまん性汎細気管支炎など)
  • 肺炎(誤嚥性肺炎を含む)、肺化膿症、気管支炎、気管支拡張症など
  • 気管支喘息、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 急性呼吸器不全(全ての呼吸器疾患に伴う呼吸器不全・ARDS)

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実績

診療実績

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研究実績

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スタッフ紹介

一門 和哉

一門 和哉

呼吸器内科部長 兼 臨床研究支援室長

平成2年卒

菅 守隆

菅 守隆

集学的がん診療センター長
総合腫瘍科部長
職員健康管理室長
呼吸器内科特別顧問

昭和48年卒

村中 裕之

村中 裕之

TQM部 部長

平成2年卒

川村 宏大

川村 宏大

呼吸器内科副部長 兼 TQM部感染管理室長

平成11年卒

保田 祐子

保田 祐子

呼吸器内科医長

平成19年卒

江口 善友

江口 善友

呼吸器内科医長

平成19年卒

坂田 能彦

坂田 能彦

呼吸器内科医長

平成21年卒

神宮 直樹

神宮 直樹

呼吸器内科医長

平成21年卒

久永 純平

久永 純平

平成22年卒

阿南 圭祐

阿南 圭祐

平成22年卒

仁田脇 辰哉

仁田脇 辰哉

平成23年卒

中村 和憲

中村 和憲

平成26年卒

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