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疾患情報

口や鼻の奥、のどなどにいる一般細菌や、他の保菌者や環境中の病原体を空気と共に吸い込んだりすることで、肺に炎症が起こり、機能が低下する疾患です。
発症した場所により、市中肺炎(注1)、医療・介護関連肺炎(注2)などに分けたり、病原体により細菌性肺炎、ウイルス性肺炎などに分けたりします。
また高齢者には、誤嚥性肺炎(注3)が多くみられます。

(注1)市中肺炎は、通常の生活を送る中でかかる肺炎です。
(注2)医療・介護関連肺炎は、通院中や高齢者施設に通所している方におこる肺炎です。
(注3)誤嚥性肺炎は、口の中の細菌が唾液・胃内容物・食物と共に肺に流れ込んで生じます。

病名

発熱、咳、痰、胸痛、息切れ、全身倦怠感など

症状など

発熱、咳、痰、胸痛、息切れ、全身倦怠感など

主な検査

身体診察、胸部X線撮影胸部CT検査、細菌検査、気管支鏡検査

治療方法

抗生物質による薬物治療、ワクチンによる予防を行います。 軽い場合には飲み薬や注射の抗生物質による1週間から2週間の治療で改善しますが、慢性の病気があったり、受診が遅れた場合には重症化して生命に危険が及ぶこともあります。

 

インフルエンザワクチンや肺炎の原因菌で一番多い肺炎球菌に対するワクチンの接種が重症化を防ぐとされています。

嚥下造影検査による嚥下評価・指導

誤嚥性肺炎の患者さんに対しては、肺炎が落ち着いてから、口から食べる機能に異常がないか調べる検査を行うことがあります。バリウムの入った食品を実際に口から食べてその様子をレントゲンで観察する嚥下造影検査と、鼻から内視鏡を挿入して観察する嚥下内視鏡を行っています。

 

肺炎が再発する可能性を減らすため、患者さんに適した食事形態を提案したり、嚥下リハビリを行っています。

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