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大腿骨近位部骨折

大腿骨近位部骨折

疾患情報

脚の骨(太ももの骨=大腿骨)が骨盤につながるところでおきる骨折を大腿骨近位部骨折といいます。折れる部位によって大腿骨転子部骨折と頸部骨折に分けられます。9割は転倒により起きています。女性に多く、高齢者ほど多くみられる骨折で、痛みにより歩行障害を引き起こします。

病名

大腿骨転子部骨折・大腿骨頚部骨折

症状など

外部からの衝撃(転倒・転落・尻もち等)を受けたことにより起こります。骨が折れた状態では荷重することができず、歩行出来なくなります。

主な検査

単純X線撮影CT検査MRI検査(病的骨折や不顕性骨折が疑われる場合)

治療方法

治療法は保存的治療と手術療法に分かれます。

保存的療法

牽引という足を引っ張る治療を行ったり、体幹部から下肢全体にかけてギプス固定を行ったりします。しかし、関節内骨折である大腿骨頚部骨折では骨がつながる確率は非常に低く、転子部骨折でも骨癒合が得られるまで2~3ヶ月の安静が必要となります。多くの患者さんは高齢であることから、長期入院によって床ずれや認知症の発生の恐れが高くなり、合併症が起こりやすくなります。歩行不能で車イス生活となったり、全身の筋肉の萎縮により寝たきり状態となる可能性が高くなるため可能な限り手術療法を行います。

手術療法

手術 内容
大腿骨近位部骨折:
骨接合術および
人工骨頭置換術

X線で透視しながら骨折部を整復します。その後大腿近位部を切開して、骨折部を専用の内固定材料によって接合します。整復が不十分な場合には、骨折部を切開して整復することもあります。不安定な大腿骨頚部骨折に関しては人工物で置換する方法をとります。

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