MRI検査
検査情報
MRI検査とは
MRI(Magnetic Resonance Image:磁気共鳴画像)検査では、強力な磁場と電波を用いて、体内の水や脂肪・血流などを画像化し観察します。
体内の臓器をさまざまな角度から観察でき、CT検査では分からない疾患が発見される場合もあります。また、CT検査がX線を使用するのに対して、MRI検査は磁石の力を用いるため、放射線による被ばくの心配がありません。造影剤を使用せずに血管を観察することも可能です(検査の種類によっては少量の造影剤を使用することがあります)。
3テスラMRI装置の導入
「3テスラ(注)MRI装置」は、高品質かつ患者さんに安心な検査環境を提供できる、非常に高精細なMRI装置です。当院では2023年、2024年に最新鋭の3テスラMRI装置を2台導入しています。末梢血管や中枢神経の描出、腫瘍評価、関節領域や腹部・骨盤部領域などで特に高い能力を発揮するため、画像診断へのさらなる貢献が期待されます。
(注)テスラ:磁場の強さを表す単位。1テスラ=10,000ガウス(エレキバンの10倍)
また患者さんがリラックスして検査を受けられるよう、仕様に以下のような工夫がなされています。
- ワイドボア設計による広い検査空間
- ガントリー内を明るく照らすLED照明により、暗所への不安を軽減
- 短軸のトンネル長により閉塞感を大幅に軽減
- 独自の静音設計で騒音を軽減
3テスラMRIと既存の1.5テスラMRIを効率的に運用し、患者さんにより良い医療を提供できるよう努めています。
検査について
寝台に横たわった状態でMRI装置内へ入っていただき、撮影を行います。必要に応じて造影剤を使用する場合があります。内容によって異なりますが、30分~1時間程度で終了します。
騒音対策として耳栓を常備しており、ご希望があれば無償で提供いたします。またアイマスクも必要であればご用意できますのでスタッフへお申し付けください。
ご注意いただきたいこと
MRI検査は磁場の中で行うため、状況によっては検査を受けられない場合があります。以下に該当する方は、必ず検査前にスタッフにお知らせください。
MRI検査を受けられない方
- 人工内耳を作っている方
- 脳深部刺激療法(DBS)/脊髄刺激療法(SCS)などのシステムを体内に埋め込んでいる患者
MRI検査を受けられない可能性のある方
- 心臓ペースメーカー/ICDがある方
- 人工弁の手術を受けている方
- 体内に避妊リングなどがある方
- 手術による人工関節・針金・脳動脈瘤クリップなどの金属が体内にある方
- 眼に金属片が入っている、または入っている可能性がある方
- 妊娠している方、またはその可能性がある方
- 閉所恐怖症など狭いところが苦手な方
- 歯の矯正またはインプラントなどをしている方
- 増毛パウダーを使用している方
- 入れ墨のある方
- 以前にMRI検査で気分が悪くなったことのある方
検査室の中には、以下のものは持ち込むことができません。
- 貴金属( ネックレス、ピアスなど )
- メガネ、入れ歯、補聴器
- 金属の入った下着 ( ブラジャーなど)
- ズボンのベルト、ファスナー
- 防寒肌着(ヒートテック等の吸湿発熱素材を使用した肌着)
- カイロ、エレキバン
- カラーコンタクトレンズ 等
※ご不明の点があれば、ご遠慮なくスタッフにお尋ねください。
造影検査を受けられる方へ
造影剤は、体の異常をわかりやすくするために用いる薬です。腕の静脈から検査前に注入します。
お願い
造影剤は人体に無害ですが、ごくまれに副作用が見られることがあります。以下に該当される方は、事前にスタッフまでお知らせください。
- CTやMRIの造影剤により具合が悪くなったことがある方
- 本人がぜんそくを患っている、または患ったことがある方
- 食べ物や薬アレルギーがある方
- 妊娠している方、またはその可能性がある方
※ご不明な点につきましては、遠慮なくスタッフにお尋ねください。
検査前の注意事項などを、詳しくまとめていますので下記をクリックしてご覧ください。