外科
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鼠経部ヘルニアのテーラーメイド治療 ~それぞれの患者さんにとって最適な鼠径部ヘルニア手術の追求~
国際ガイドラインに準拠した手術術式の実践鼠径部ヘルニアについて鼠経部ヘルニアは、本来お腹の中にとどま...
新たな低侵襲手術の導入ー腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除(LECS)ー
LECSは、開腹手術に比べ、体に負担の少ない腹腔鏡を用い、さらに内視鏡手術との併用で、根治性と機能温...
特徴
外科の概略
2023年度の総手術件数は1,069件でした。そのうち悪性腫瘍(がん)の手術は296例(28%)で、胃がん・大腸がんならびに肝臓・胆道・膵臓がん手術のhigh volume center(多数例を手術する施設)となっています。
手術件数は外科治療の質を示す指標のひとつで、手術経験数の増加に伴い術後合併症が減少し生存成績が向上すると報告されています。また、数多くの消化器疾患に対して腹腔鏡手術を実践して、患者さんに負担の少ない外科治療を工夫しています。
胃がん・大腸がんに対する腹腔鏡手術
胃がん手術(2023年度)は34例を行い、そのうち腹腔鏡手術(ロボット支援下手術含)を31例(91%)に実施しました。胃上部のがん(噴門部がん)でも、病態に応じて縮小手術(噴門側胃切除や胃部分切除等)も導入しています。胃が残ることで、手術後の生活の質(特に、食事摂取に関して)の向上を認めています。また、胃GISTに対して、腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)も行っており、低侵襲化に努めています。
大腸がんの手術(2023年度)は165例を行い、そのうち腹腔鏡手術を141例(85%)に実施しました。術前からの食事内容の工夫、術中の血流評価(ICG蛍光法)の導入や術後早期からのリハビリの導入(チーム医療の推進)により術後合併症も有意に減少しています。
肝臓・胆道・膵臓がんに対する手術
肝胆膵領域悪性疾患に対する手術(2023年度)は98例に実施しました。日本肝胆膵外科学会が定める同領域の高難度手術は80例に実施しました。また、高難度肝切除は35例(腹腔鏡下20例)、膵頭十二指腸切除は26例、膵体尾部切除は17例(腹腔鏡下13例)、腹腔鏡下肝切除は35例、腹腔鏡下膵切除は13例実施しました。
身体への負担がより少ない低侵襲治療に取り組んでいます
当科では、従来の開腹手術に代わる、腹腔鏡手術を積極的に行っています。傷が小さく、疼痛や合併症が少ない腹腔鏡による手術では、入院日数の短縮も期待できます。また、手術支援ロボット「ダヴィンチ」による、ロボット支援下手術(胃がん・直腸がん)にも取り組んでおり、今後さらに適応疾患・症例数を増やしていく予定です。
主な治療対象
疾患名 | 関連する疾患 |
---|---|
消化管疾患 | 胃がん、大腸がん、直腸がん、胃、十二指腸潰瘍、虫垂炎、結腸憩室炎、消化管穿孔、イレウス(腸閉塞) |
肝・胆・膵疾患 | 膵臓がん、胆管がん、胆嚢がん、肝臓がん、転移性肝がん、胆石症、急性・慢性胆嚢炎、胆嚢ポリープ |
乳腺甲状腺疾患 | 乳がん、甲状腺がん |
その他 | ヘルニアなど |
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