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疾患情報

血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高値となることにより、さまざまな合併症を引き起こす疾患です。
血糖値は、すい臓から分泌されるインスリン(細胞内へのブドウ糖やアミノ酸等の取り込みを促進する物質で、血糖値が上がりすぎるのを抑える役割を持つ)というホルモンによって調節されています。このインスリンがうまく作用せず、高血糖となる疾患が糖尿病です。1型と2型があり、2型糖尿病は肥満・過食・ストレス・運動不足等が一因となる生活習慣病です。

病名

1型糖尿病、2型糖尿病

症状など

2型糖尿病の初期は自覚症状に乏しく、健診などでたまたま発見されることがよくあります。
高血糖の症状としては、のどが渇く・トイレが近くなるなどがあげられます。合併症として神経障害・網膜症(注1)・腎症(注2)があるほか、両足のしびれやこむら返り・視力低下・むくみなども起こします。
さらに動脈硬化の進行により、虚血性心疾患(注3)や脳梗塞を起こしやすいことも明らかとなっています。

(注1)網膜症は、網膜の血管の流れが悪くなることで、目がかすむなどの症状が出る疾患です。
(注2)腎症は、腎臓の毛細血管が動脈硬化を起こすことにより、腎機能が低下する疾患です。
(注3)虚血性心疾患は、心臓の血流が悪くなることで、心臓の筋肉が酸素不足になる疾患です。

主な検査

血液検査により食前・食後の血糖値や、1から2ヶ月間の血糖値の平均値を知る上で目安となるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を測定します。

必要に応じてブドウ糖液を飲んだ後の血糖値を測定することもあります(経口ブドウ糖負荷試験)。その他、合併症の検査も行います。

治療方法

合併症を防ぐためには、血糖値をできるかぎり正常値に近づけなくてはなりません。2型糖尿病の治療でもっとも重要なのは、生活習慣の改善(食事・運動療法)です。これによってインスリンの働きが改善し、血糖値が正常化するケースが多く見られます。改善が認められない場合には、血糖を下げる薬の服用やインスリンの自己注射を行う必要があります。

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