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未破裂脳動脈瘤

未破裂脳動脈瘤

疾患情報

未破裂脳動脈瘤=破裂していない・脳の・動脈瘤で、脳の比較的大きな動脈に「こぶ」状のふくらみができた状態です。
多くの場合は無症状ですが、破裂するとクモ膜下出血を引き起こします。また破裂しなくても、大きくなれば周囲の神経を圧迫して症状をきたす場合があります。

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病名

未破裂脳動脈瘤(無症候性未破裂脳動脈瘤、症候性未破裂脳動脈瘤など)

主な自覚症状

殆どありません、希に頭痛・めまい

症状など

脳ドックや、頭痛・めまいに対する頭部へのMRI/MRA検査などで発見されます。脳動脈瘤がふくらんでいるだけの状態ですので、通常は症状がありません。しかし、ふくらんで弱くなった瘤(こぶ)の壁が破れると、クモ膜下出血を引き起こします。

脳動脈瘤ができている部位によっては、瘤が大きくなって周囲の神経を圧迫し、症状を引き起こすことがあります。

動眼神経が圧迫されて起こる症状(複視・眼瞼下垂)が最も多く見られます。 

主な検査

脳血管造影検査3D-CTA

ここ10年ほどの検査法の進歩により、MRIや三次元による血管撮影などで、脳血管の様子が簡単かつ安全にわかるようになりました。

治療方法

未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術

動脈瘤の部位や形によりクリッピング術が困難な場合、この方法を選択します。開頭せずにカテーテルという細い管を動脈瘤内部まで導き、金属製のコイルで内側から瘤を閉塞します。

フローダイバーター治療

血管内治療の一つで、太ももの付け根から動脈から、脳動脈瘤の根元まで、フローダイバーターステントを送り込みます。ステントで血液の通り道をふさぐことで新しい血管の壁ができ、脳動脈瘤そのものを小さくする、または消失させる治療です。大型の脳動脈瘤、脳動脈瘤の入り口(ネック)が広い脳動脈瘤に適した治療方法です。

WEB 治療(Woven EndoBridge デバイス治療)

血管内治療の一つで、太ももの付け根からカテーテルを通し、脳動脈瘤内にメッシュの金属でできた袋状の塞栓デバイスを留置することで、瘤の中に血液が流れ込みにくくなり破裂を防ぐ治療法です。
従来の開頭手術では治療が難しく、かつ、瘤が血管分岐部にあり、脳動脈瘤の入り口(ネック)が広い症例が適応範囲です。未破裂脳動脈瘤だけでなく、急性期のくも膜下出血に用いるケースもあります。

未破裂脳動脈瘤クリッピング術

開頭して脳動脈瘤の頸部にチタン製のクリップを掛け、瘤を閉塞します。動脈瘤の部位や大きさに応じて、開頭の部位が変わります。入院期間は通常10日間で、髪も無剃毛で行うため、すぐに社会復帰が可能です。

未破裂脳動脈瘤治療について

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